【観光情報009】🇬🇧世界一難解な暗号機エニグマを破った歴史を見に行ってきた(Bletchley Park)

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エニグマ(Enigma)って何?

エニグマ(Enigma)知ってますか?第二次世界大戦での最大の謎だった暗号機なんです。

エニグマ (Enigma) とは、第二次世界大戦でナチス・ドイツが用いたローター式暗号機である。幾つかの型がある。暗号機によって作成される暗号も広義にはエニグマと呼ばれる。名称はギリシア語に由来し、「謎」を意味する。
エニグマ暗号機は、1918年にドイツの発明家アルトゥール・シェルビウスによって発明された電気機械式暗号機械で、1925年にはドイツ軍が正式に採用。続いてドイツ政府や国営鉄道なども採用し、3万台以上を販売した。 暗号方式は換字式であり、詳しくは順変多表式である。エニグマはM-209と同様な反転暗号となり、暗号文を同じ鍵で再暗号化すると平文が得られる特徴がある。大戦中の1939年に、イギリスはアラン・チューリングらによってエニグマの解読に成功したが、その事実は徹底して極秘事項とされ、ドイツ軍は終戦までエニグマを使用し続けた。出典:wikipedia

ってことで、イギリスがこのエニグマの解読に成功して、ドイツ軍のU-Boat作戦等の暗号解読できるようになり、戦争が早期に解決するきっかけとなったと言われています。

その解読が行われたのが〜ロンドンから1時間くらいのところにあるBletchley Parkなんです。

そんなBletchley Parkに行って来ました。

どんなところ?

ここは、戦中や戦後の情報開示が出来るようになるまで、極秘で場所も何もかもが閉ざされていた場所だったそうです。ここでは、いろんな国の暗号を解読して敵対国の戦線情報を解読していたそうです。たくさんの人が働いていて、毎日、暗号解読を行い軍に情報を流していました。

ここで働いていた人達はいないことになっていたくらい極秘作戦をしていた場所でちょー極秘な場所だったんですって!

今かなりオープンな場所。隣に大学があったりカフェでアフタヌーンティーできたりして開かれた場所になっています。

名前:Bletchley Park
住所:, Bletchley Park, Sherwood Dr, Bletchley, Milton Keynes MK3 6EB
URL:https://bletchleypark.org.uk/
行き方:🚗ロンドンから1時間30分程度(Parking : Free)
    🚊Bletchley駅から徒歩7分
料金:大人:£26(オンライン予約:£25.50)
   子供:£17.50(オンライン予約:£17.00)12歳以下無料
   ローカル在住の方やEnglish Heritageのメンバーは割引あり。
   チケットは一年有効です。

予約方法

予約なしでも普通に受付でチケット購入が出来ますが、オンラインと窓口では値段が異なりますので、サイトで予約をすることをオススメします。

一度行くと一年有効のチケットとして入場ができるのですが、次回に行くときはそのまま行くだけでも大丈夫です。ただ、何かイベントをやっているときにはオンラインでの予約が必要な場合もあるので、サイトを確認していきましょう。

入場チケットの予約はこちら。

しかし、人気なのがアフタヌーティーなのですが、これは予約が必要です。

大人でも£57.50で入場料も入っているので、£32でアフタヌーティーができるのはリーズナブルなのではないかなって思います。マナーハウス内の素敵は部屋でひと時を過ごすことができるので、一度やってみたいですね。(まだ、ここでアフタヌーンティーはしたことないんです) 

行った時は改装中だったので、アフタヌーンティーは出来なかくて部屋として公開されていたので入った時の写真をイメージとして紹介します。

アフタヌーティーの予約はこちら。

行った感想

緑あふれる公園で、確かに秘密な任務遂行には良いかもってくらい隔離された空間ですね。今では、車の音もなく飛行機の音もなく静かな感じで行くだけで癒される空間になっていました。

敷地内に大きな池があって、活動中はこの池の周りで息抜きをしていたそうです。

The Mansion(当時の司令官事務所)

ビクトリア調の建物でデニストン司令官のオフィスと図書館、ダイニングなどがありました。アフタヌーンティーもここのダイニングルームが会場になっています。

素敵な装飾の天井、一部にはステンドグラスの天井もあって素敵すぎる!!こんなところで働いていたなんて、すごいですよね。誰もオフィスとして使用していた建物だって思わない。

図書室も素敵な家具と天井で、ここで事務仕事をしていたとは上と下のギャップが激しい感じ。

Bombe

この展示のメイン展示!!

Hut11には、エニグマの暗号解読機「Bombe」が展示されています。映像や展示でどんな風に解読されてたかを説明してくれているんですが〜〜なかなか難しい。。

写真のがBombeの一部部分、アルファベットが割り当てられていて、回って暗号を解読していく。

エニグマと同じような大きさかと思いきや〜どでかい!!

動いているのも見れるかなぁ〜って思ったのですが、映像だけでした。

そして、実はこれは一つではなく〜数台置いてあったそうです。それは違う部屋にと思ったら、本物ではなく、絵で展示ってことにちょっとがっかりするところもありましたが、この展示の大きさのが数台置いてあったと考えるだけで、持てるくらいの大きさで暗号化するエニグマを解読するのにどんだけのことが必要だったか。。。って考えると、どうやってこれ考えたんだろう??って思ってました。

実は〜、動くもの別の博物館に置いてあるんです。

それは〜Bletchley Parkの隣にあるThe National Museum of Computing。2016年に復刻版として一部だけ復活させて動くようにしていました。ボランティアの動かせるおじさんがいて、動かしながら、機械の説明をしてくれます。そちらにもどうぞ!

日本語の暗号解読もしていた?!

ここで知ったのが第二次世界大戦では日本もエニグマを利用していたってこと。そして、ここでは対ドイツの対応をしていたのかと思ったら、日本軍の暗号解読も行われていたんですって。日本軍が使用していたエニグマも展示されていて、日本軍ブースがありました。

他にも解読の展示で日本語の辞書、付箋にされている紙の言葉が。。。複雑な気分になります。

その他にも、日本語を勉強していた時の資料が色々と展示されていて単語帳もあったり。

他にも暗号解読して出てきた単語をまとめていたカードや、国語辞典も展示してあったり、色々と複雑な気分になりつつ戦争の日本の歴史を学ばせてもらって、有意義な時間になりました。

アラン・チューリング

このBletchleyParkで暗号解読して一番の功績を出した偉大な数学者「アラン・チューリング」。

だれ?って方も、イギリス在住の方なら本物を、日本在住の方でもイギリスのガイドブックとかで50ポンド紙幣を見たこともある人が多いのではないでしょうか。もちろん、展示もされています。

彼の功績を説明するとこんな感じ。

第二次世界大戦の間、ブレッチリー・パークにあるイギリスの暗号解読センターの政府暗号学校にてドイツの暗号を解読するいくつかの手法を考案し、英国の海上補給線を脅かすドイツ海軍のUボートの暗号通信を解読する部門 (Hut 8) の責任者となった。ドイツが使用していた、エニグマ暗号機を利用した通信の暗文を解読する(その通信における暗号機の設定を見つける)ための機械「bombe」を開発した。出典:Wikipedia

写真は、暗号解読部門があったHut8のアラン・チューリング本人が使用していたオフィスです。

当時のままの風景だそうです。

BlockBというところで特別展示もあって、偉大な数学者の功績を見ることができます。あまり残ってはいないみたいですが、私物もいくつか展示されていて、ぬいぐるみも持っていたそうで、可愛い一面も見ることができます。

映画でこの歴史をおさらいしよう。

エニグマを題材にして、Bletchleyが舞台になった映画を二つ紹介します。

エニグマ

Enigma film.jpg

エニグマ』(Enigma)は、2001年のイギリス映画。ロバート・ハリスの小説『暗号機エニグマへの挑戦』を映画化したもの。第二次世界大戦中のドイツ軍が用いた暗号エニグマをテーマとしています。

出典:Wikipedia

エニグマへの暗号解読が政府としてどうやって行われていったか、戦争の史実としてのエニグマの暗号解読の歴史が知りたい人には良い映画だと思います。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

The Imitation Game (2014).png

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(The Imitation Game)は、2014年のアメリカ合衆国の歴史ドラマ映画。アンドリュー・ホッジスによるアラン・チューリングの伝記『Alan Turing: The Enigma』を基にグレアム・ムーアが脚本を執筆し、モルテン・ティルドゥムが監督、ベネディクト・カンバーバッチが主演を務めた。出典:Wikipedia

エニグマの暗号解読の中心人物であるアラン・チューリングを中心に、チューリングの一生を描くと同時に暗号解読者の目線で解読を描いている映画で、暗号解読者たちがどうやって生活して、どうやって解読を行なっていたかを描いていて一度見てほしい映画です。

ちなみに、ロンドンにお住まいの方なら身近に感じられるのが〜この映画はEalingStudioという世界で一番長く使われている映画スタジオで撮影がされました。このEalingStudioは日本人が多く住むEalingの中心地にあるので知っている人も多いのではないでしょうか。

イギリス国内で他の場所でも見物できる暗号機エニグマ

初めにエニグマ見た時はすごい感動したのですが、実は3万個も作られていて現存しているのも3000個くらいらしいので、戦争にまつわる博物館には必ずあるイメージだったりします。

他の場所にあるエニグマも紹介します。

The National Museum of Computing

名前:The National Museum of Computing
住所:Block H, Bletchley Park, Bletchley, Milton Keynes MK3 6EB
URL:http://www.tnmoc.org/
行き方:🚗ロンドンから1時間30分程度(Parking : Free)
    🚊Bletchley駅から徒歩12分
Bletchley Parkから徒歩5分程度
料金:大人£15.00
   子供£10.00(5歳以下無料)
   ローカル住民は割引あり

ここは、エニグマが展示されている他、上でも紹介しているように「Bombe」を解説をしながら動かして見せてくれているので、より深く暗号解読について知ることができます。

Bletchley Parkに10%割引チケット置いてあるので、まずはBletchley Parkに行ってもらってから行くといいと思います。

RAF Museum in London

名前:Royal Air Force Museum London
住所:Grahame Park Way, London NW9 5LL
URL:https://www.rafmuseum.org.uk/london/
行き方:🚗A406のBrent Crossのラウンドバウトから3マイル程度
    🚊TubeのColindale駅から徒歩14分
料金:無料(駐車場は有料)

詳しくはこの投稿をご覧ください。

他にも、チャーチルウォールーム、帝国戦争博物館、科学博物館でも見たことがあります。今後紹介していきます。

さいごに

暗号解読から日本の戦争の歴史までいろんな知らなかった歴史が学べる場所だし、実際に業務を行っていた場所なのでより身近に感じることが出来ました。

実を言うと、私は映画が興味深くて観てから、調べたらこのパークに行き着いて、ロケ地を見にいく感覚で行ったのですが、それ以上に興味深い場所でした。一度では全てを見ることが出来なかったので、2回行きました。私の女性の友人にもアフタヌーンティーをしに行ったら、展示が興味深くて時間なかったから再訪したって人もいました。

再訪する人が多いのも年パスにしている理由なのかもしれないですね。ぜひ行ってみてください。

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