人気の特別なガーデンを観に行ってきました。
イギリス王の監修しているとても珍しいガーデンなんです。
【Highgrove Gardens】
どんなところ?
イングランド南西部のグロスターシャー州のテトベリー近くのテットベリー・アプトンの市民教区のドートンにあり、敷地内にあるHighgrove Houseは、チャールズ3世とカミラ女王の家族の住居なんです。

歴史&概要は?
18世紀後半に建てられた敷地と邸宅を、1980年にチャールズ3世(当時コンウォール公爵)がモーリス・マクミランから購入されました。
チャールズ3世が最初に引っ越してきたとき、生い茂っていて手入れが行きませんでしたが、それ以来繁栄し、今では珍しい木、花、家宝の種が含まれています。現在の有機栽培と有機芝生管理技術により、庭園は鳥や野生生物の持続可能な生息地としても有名です。庭園は、庭師と相談してチャールズによって設計されていて、1996年から一般公開されています。
庭園には年間30,000人以上の訪問者が訪れます。家と庭園は王の環境原則に従って運営されており、いくつかの本やテレビ番組の主題となっているんです。チャールズ3世がかなり厳しく運営していることでも有名だったりします。
実は、この財産はコーンウォール公国が所有しているため、チャールズ3世が王位に就き、2022年9月8日にコーンウォール公爵になったとき、家の支配権はプリンス・オブ・ウェールズのウィリアムに譲渡されました。王は公国から家を借り、田舎の住居として使っている形になっています。
どこにあるの?
イングランド南西部のグロスターシャー州のTedburyという古い石造の家が立ち並ぶ可愛い町の外れにあり、最寄りの駅というのがなくて、基本はBristolかBathからバスか、車で行く必要があります。
名前:Highgrove Gardens
住所:Highgrove House, Doughton, Tetbury GL8 8TN
URL:https://www.highgrovegardens.com
行き方:🚗Bristolから40分程度、Londonから2時間半程度
車の場合も駐車場料金はかかりませんし、事前予約制で制限されているので停めることが出来ないってことはないと思います。
入場料は?
ガイドツアー:ツアーによって値段が異なるので、チケットサイトで要確認
※一例
2025年ツアー:£39.9
2025年秋ツアー:£50(スコーン付き)
※大人・子供での違いなし、障がい者のガイドさんは割引あり。
予約方法は?
必ず事前に予約する必要があります。
春、夏、秋とツアーが分けて設定されていたり、他にランチなどがついたツアーもあったりするので、予約サイトで確認して自分に合ったツアーを予約しましょう。
URL:https://highgrovegardens.digitickets.co.uk/
お花が綺麗なのが春ツアー、緑が綺麗で天気が良い夏ツアー、紅葉が綺麗な秋ツアーってイメージです。
私は、夏ツアーに行きましたが3月に予約開始で、すぐに予約しないといっぱいになってしまいます。3月の発売日に予約しましたが、お昼間の良い時間が無くて朝2番目のツアーだけ残っていたので、近くにホテルを取って行きました。
本当に人気ですぐにチケットが売り切れてしまうので事前チェックが大切です。メールマガジンがあり、発売日を教えてくれるので登録しておくのもオススメです。
行った感想
門構え
敷地内に入るときに初めにびっくりするのが門。
色んな王室関係の施設に行きましたが、警察官が門にいたのは初めて!門から王様の私邸なんだなぁ〜と実感しますね。銃を持った警察官と係員さんがいるので、係員さんにチケットを見せると駐車場の位置とか教えてくれます。
チャールズ3世が住むようになってから、何度かパパラッチや、侵入者の事件があり警備が強化されているそうです。
受付
受付でPhoto IDとチケットをもう一度見せて、登録されている名前を話すとガイドツアーようのストラップをもらえるので、ツアー開始を待ちます。

ここの入り口に、こんなプレートが貼ってあります。

チャールズ3世とカミラ夫人の家ですよって。王様になる前のプレートなので、皇太子ですが、本当に王様の家なんだ〜って実感。ただ、この写真の入り口は観光用に建てたレストランとショップが併設されている建物で、本当の家ではありません。
ガイドツアー
観光するのはガイドツアーのみ。受付の建物の門前とレストラン、ショップの中のみ写真撮影が可能で、一切外に関しては撮影禁止、というかツアーの最初に携帯電話をOFFにしてカバンにしまうことを伝えられるくらい徹底しています。
数個の分かれているガーデンをひとつづつ見ていくガーデンツアーで、ゆっくりと歩き、ガーデンごとに説明を色々してくれて、質問にも答えてくれる感じなので、70分のツアーでしたが、あっという間に感じました。
もし、足腰が悪い人は説明中に座ることができる椅子付きのステッキを貸してくれるので、長時間経っているのは辛いって人にも優しいツアーでした。
ってことで〜写真がないので、Highgroveの公式インスタグラムの写真を載せて、印象に残ったところを書いていきます。
徹底した有機栽培が行われていて、土から購入前からの土から有機なものに変えていて、害虫の除去などがものすごく大変なんですって。
キッチンガーデン
邸宅には必ずあるのがキッチンガーデンですね。キッチンガーデンは、ユニオンジャックの形をしていて、中央に池があり噴水があるのですが、水がすごく綺麗なんです。
写真の中央の苔がいっぱいの噴水ですが、絶対に苔を取ってはいけないんですって。これがこの水を綺麗に保つ浄水システムの役割をしているんです。
ここも、浄水の薬剤を使うのではなく自然の力で浄水して綺麗な水で野菜を育てているってすごい!ガーデンにはリンゴがたくさん実っていたりしたのですが、これをレストランや王様の食事に使われているそうで、数週間に一度、スタッフで収穫が行われて、余った分は持って帰ったりしてるそうです。完全無農薬の野菜を持って帰れるなんて羨ましい限り!
Highgrove House
これは、ハウスとその前のガーデン。ハウスは3階建てで、王様が購入する前に色々と増改築がされて、最後に王様も改築を加えられていて、歴史での写真を見ると形を少しずつ変えているのがわかります。まだまだ普通に住んでいる邸宅なので中に入ることはできず、外だけの見学なのですが見どころが。
ハウスの壁には、ツルの植物が色々植えられてジャスミンなどの香りが良いものが植えられているんですって。そこでガイドさんが言ったのは、朝、窓を開けた時にナチュラルパフュームが香るように窓の周りに植物が来るようになっていますって。
素敵な朝を迎えられそうですよね。朝から爽やか〜
芝生の手入れ
庭の中でも広場になっている部分には、春になるといろんな花々にいっぱい咲くんですって、終わったとは草刈りを4日間かけて、機会は使わず、みんなで手作業で行うらしいです。
そして〜ここからが凄いところ。土壌に肥料を撒きたくなるのですが〜そこはhighgroveらしいやり方で。広場に羊を連れてきて数日間放牧して、余分な雑草を取ってもらって、踏んで耕してもらって、肥料を出してもらってるんですって。
こんなところにも、気を遣っているんですね。
写真は見つからなかったので、ガーデンの中には父親の面も見れたりするんですよ。それが、ウィリアム皇太子とヘンリー王子の遊び場になっていたツリーハウスがあるんです。
これは、チャールズ3世が子供たちのために作ったもので、ちょうどhighgroveを購入した直後に結婚し子供たちが生まれているので、子供達が小さい時には、ここで遊んでいたのかな〜って思うと家族の楽しい風景が浮かぶようでした。
ショップ
ショップも素敵なものでいっぱい。

絵葉書がいっぱい。上から2段目はチャールズ3世が描いたHighgroveの景色や、他の城の水彩画。素敵な水彩画なんですよね〜しかも、もちろんここもチャールズ3世が書いているので、城や邸宅に掲げてある旗は全て王族の旗なのがポイント!

王様グッズや本も色々売ってます。

そしてジャムやジュース。有機で作った果物たちで出来ています。ちょっと高いですが、それだけの価値あり!

実は〜このジャムはFortnum & Masonでも取り扱っていますので、ロンドンでも購入することが可能だったりします。ただ、ジュースはここだけかな。先に紹介したキッチンガーデンで実っていたリンゴを絞ったジュースなんで、私の一押しです!
レストラン
最後に訪れるのがレストラン。このレストランは、ツアー参加者じゃないと入ることはできないようになっている特別なレストランです。

暖炉の部分や、壁には大きな家族の絵が飾られていてお抱えの画家さんが書いた絵を飾っているんですって、チャールズ3世やウィリアム皇太子の絵、マザーエリザベスやエリザベス2世の絵画もありました。

食事は、アフタヌーンティーとケーキやサンドイッチが食べれます。外でも食べることができるので、ガーデンの雰囲気の余韻に浸りながら食事をするってこともできちゃいます。

さいごに。
写真が撮れないので、なかなか伝わりにくいですが、お花好き、ガーデン好きは必ず行ってみてほしいガーデン。ガイドツアーで、色々話を聞くと、よりこのガーデンの重要性や素敵さを感じることができます。あれだけ有機に拘ったガーデンは他にはないんじゃないかな〜って思うのでいろんな学びがあるガーデンでした。
いつか、邸宅の中も見学してみたいなぁ〜
ぜひ、一度は行ってみて😊
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