チェルシーにある邸宅。ビクトリア朝のインテリアが好きで観に行きたくて行ってみたハウスなのですが、なんと日本でもある意味有名な邸宅でした。
『Carlyle’s House』
行く時にWikipediaを見ていたら、なんと夏目漱石も訪れていたことが分かりビックリ!
どんなところ?
カーライルとは?
Carlyle’s Houseの主は、Thomas Carlyle。

19世紀に活躍した、スコットランド出身の歴史家、評論家でドイツ文学を研究していたことでも知られ、ゲーテとの交流もあった。出典:Wikipedia
日本でも翻訳された著書が多くて、いろんな作家に影響を与えています。
有名なのが、夏目漱石でロンドン留学中にこのハウスを訪れて、日本に帰国後に紀行文『カーライル博物館』を書いています。初期作品の『吾輩は猫である』に、登場人物がカーライルと同じ「胃弱」であることを自慢して友人にからかわれる描写があるくらいです。
日本でもいろんな格言・金言が有名なので、名前は知らなくても〜ってあるかも。
「この国民にしてこの政府あり」
「杓子定規なお役所仕事」
この上の言葉は、カーライルが広めたと言われているそうです。
歴史&概要は?
Carlyle夫妻が1834年にスコットランドから引っ越してThomasが1852年に亡くなるまで、妻Janeと共に住んだ住居でした。なんと、家賃は年35ポンドだったそうです。
死後は、一時一般の人が住んでいたが、1895年にCarlyle’s House Memorial Trustが購入して管理下に置かれ、一般に公開してました。この時代に夏目漱石も見学されたのだと思います。
1936年にナショナル・トラストが財産の管理を引き継ぎ、1954年にグレードIIの指定建築物(日本で言う重要文化財)となり、今でも歴史的住宅博物館として一般に公開されています。
どこにあるの?
ロンドン中心のチェルシー地区にあるので、ロンドン旅行をする時にも行きやすい場所です。

名前:National Trust – Carlyle’s House
住所:24 Cheyne Row, London SW3 5HL
URL:http://www.nationaltrust.org.uk/carlyles-house/
行き方:🚊South Kensington駅から徒歩20分
営業時間&入場料は?
2026年6月現在はこんな感じ。
営業時間は〜水曜日11:00~16:00のみです。
※特別で閉じる場合もあるのでサイトを要確認です。
入館料はこんな感じ。
Adult(18歳以上):£12.00
Senior(64以上):£7.50
Child(5歳以上、17歳以下):£6.00
5歳未満は無料
※ファミリー割引あり。National Trust Memberは無料です。
私は、National Trust Memberとして予約して行きました。
予約方法は?
一度に館に入れる人数に限りがあるので出来るだけ予約はしてくことをオススメします。
ただ、予約してなくても空いていたら入ることができます。
というのも、私はスロット予約して行ったのですが・・・電車の遅延で1時間遅れて行ってしまったのですが、優しく「待ってましたよ〜」と言って入れて頂けました。また、私の後に予約なしで来た方々がいたのですが、余裕がある日だったので問題なく入っていました。
行った感想
ハウスに到着したらドアは開いていません。ドアの横にあるボタンを押しましょう。
昔ながらのベルが鳴って、スタッフがドアを開けてくれます。中に入ると素敵な廊下に迎えられて〜

グランドフロアー(1階)
左側にシッティングルームがあります。人が多かったので写真は撮ることができなかったのですが、ここでボランティアのガイドさんが一通りの家の説明をしてくれます。

写真がない代わりに、この絵は、グランドフロアの部屋にいるCarlyle夫妻を描いた『A Chelsea Interior』という作品なのですが、今でも殆ど変わらない内装です。
地下室(キッチン)
まずは地下から。地下には広いキッチンがありました。なぜかわからなかったけど、ベットも。体が弱いJaneが休めるようにしていたのか?それとも、メイドさんが寝るためなのか?
最後にガイドのボランティアさんに聞こうと思ったのですが忘れてました。。。

ビクトリア朝時代までのキッチンって、キッチンっていうより部屋ですよね〜
真ん中にある椅子の後ろが冷蔵庫代わりのストレージ。大きな暖炉もあって家事全般がここで行われていたのかなって感じでした。
バックヤード(庭)
お庭は、それほど大きくないですが、National Trust管理なだけに素敵に飾られてて、今でも夫妻が住んでいるかのような感じでした。私が行ったのは、5月でまだまだ緑ばかりでしたが、夏にはお花が色々と咲くようです。

ファーストフロアー(2階)
2階は夫妻それぞれの寝室とDrawing Room(居間)がありました。(Thomasの寝室は非公開)説明によるとJaneの寝室にあるベットは、生まれた時から使っているベットらしい。素敵な天蓋のベットですよね。

実際に見て欲しいから載せないけど、Paper Heartと呼ばれているハートのラブレターのような紙や、結婚指輪もあったりして体調が悪くてベットにいることも多かったみたいですが、可愛いJaneの一面を見ることができます。
Drawing Room(居間)は、素敵な絵でいっぱい。Janeに先立たれた後、Thomasの晩年はJaneのものを飾ることで彼女を悼んでいたとされていて、大切な思い出の品が色々と展示されていました。

セカンドフロアー(3階)
3階は一部屋だけ。Attic Room(書斎)ですね。広い部屋にはデスクがあったり、100年前の夏目漱石が訪れていた時くらいのハウスの様子や、Carlyleが参考にしていた写真や書物がたくさん展示されていました。

その中でもこのデスクはThomasが実際に使っていた椅子と机なんです。机部分が折り畳めるようになっていて反対側に引き出しがあったりして面白い造りなんですよね。

こういう机と椅子って本当に使っていたのかなぁ〜って思うんですが写真が残っていて展示されてました。実際の写真を見ると、おぉ〜本当だってなりますね。

この部屋で一番驚いたのが、夏目漱石も書いているんですが〜天窓。

こんな天窓は初めてみました。ちゃんと開閉式で灯りが要らない時には閉じることも出来ます。最上階なのもあって、夏は暑く冬は寒いって状態の部屋ですが、この天窓で火の光を取り込むことも出来て、電灯のない時代には明るい部屋で執筆活動ができたのではないかな〜って思ったり。
廊下や階段
いろんな部屋に注目されがちだけど、廊下も素敵なんです。ビクトリア朝の階段は素敵な絨毯で彩られていたり、ビクトリア朝時代には珍しい写真が色々と飾られています。

こんな写真も。写真館で撮ってもらったんですかね。

昔の写真も色々と飾られているので、Carlyle以外でも写真に興味がある人も歴史を知るのに良い博物館じゃないかなぁ〜って思いました。
夫妻が亡くなってから、比較的すぐに博物館になったということもあり、今でも住んでいるんじゃないかな?ってくらい彼らの生活が色々わかる博物館でした。
夏目漱石の著書
先ほども書いたように夏目漱石も訪れた事がある場所なんで、本にもなっていますね。
『カーライル博物館』 夏目漱石著
Youtubeにオーディオブックがありましたので載せておきます。
ハウスを訪れた後にこの本を読んでみると、あぁ〜そうそう、この部屋はそうだよね〜なんて夏目漱石と一緒に訪れたかのような感覚になります。そのくらい、今も昔も展示物が変わらないんですよね。
夏目漱石の本を読んでから行くのもよし、読んで行って再び読むと深く楽しめると思います。
さいごに。
私はビクトリア朝の家を見たくてフラッと行ったのですが、夏目漱石との繋がりが深い所と聞いてビックリ。帰宅してから本をYoutubeで聞いて、そうそうそんな感じだったわ〜と2度楽しみました。
百年前の夏目漱石と同じ体験をしてるってホント不思議じゃないですか!
本当に変わらない体験が出来るのがイギリスなんだな〜って改めて感じた訪問でした。

コメント