どんなところ?
歴史&概要は?
ウィリアムモリス(William Morris)
日本でもイギリスの有名なイギリス人のテキスタイルデザイナーで、特に壁紙が色んな場所で使われています。
ウィリアム・モリス(William Morris、 1834年3月24日 – 1896年10月3日)は、19世紀イギリスのテキスタイルデザイナー、詩人、ファンタジー作家、アーティスト(作家)、印刷者、翻訳家、建築保護運動家、社会主義活動家。及びこれら多方面に関わるアーツ・アンド・クラフツ運動主導者。多方面で精力的に活動し、それぞれの分野で大きな業績を挙げた。「モダンデザインの父」と呼ばれる。
出典:Wikipedia
ウィリアムモリスデザイン
一番有名なのは、こちらかな。 【 いちご泥棒 Strawberry Thief 】
こちらは、モリスの夏の別荘の家庭菜園からツグミが苺を盗んでいるのを見て浮かんだこの愛らしい『いちご泥棒』を描いたもの。

壁紙も日本で色々売っているみたい。楽天に色々絵があったので参考に。
これを見ると、知らなかった〜って人も、みたことある〜ってなるのではないでしょうか。
友人の話だと日本では、100円ショップでも、このデザインを使用したものたちがたくさん売っていたりしているらしいですし、イギリスでも V&Aのミュージアムショップで色んなデザインの素敵なお土産が売っているので、結構知っている人がいるかなと思います。
色んなデザインは、個々のギャラリーにあるので見る事ができます。
URL:https://www.wmgallery.org.uk
Red House
モリスが1859年に結婚してからの住まいとして建設がされて、1860年に引っ越したのがこのRed House。市街地から離れた郊外にあり、ジェーンが寂しさの余りノイローゼ気味になってしまったため5年後に転居するまで住んでいました。
レッドハウス(Red House、赤い家)は、イングランドのケント州ベクスリヒース(現在のベクスリー・ロンドン特別区)に建てられたウィリアム・モリスの自邸。アーツ・アンド・クラフツ運動の原点となった郊外住宅である。現在ナショナル・トラストにより管理されている。出典:Wikipedia


写真見ると、赤い煉瓦が映える真っ赤な素敵な家ですよね。
今では、住宅街の一部にあり、邸宅の周りのみ森に囲まれているだけで寂しさはないが、昔は畑や牧場が広がる場所にポツンとあった邸宅だったみたい。
1865年に引っ越してからモリスの手から離れていたのですが、National Trustが買ってオークションで、Red Houseにいた当時使っていたモリスの品を買い並べていたりします。今では、3点。完全にオリジナルなものが展示されています。
どこにあるの?
名前:Red House
住所:Red House, Red House Ln, London, Bexleyheath DA6 8JF
URL:http://www.nationaltrust.org.uk/red-house
行き方:🚗ロンドン中心から1時間
🚊Bexleyheath駅から徒歩16分
営業時間&入場料は?
営業時間はこんな感じです。週に3日しかやっていないので、行く時は注意してください。
木曜日、金曜日、土曜日
バンクホリデー(要確認)
2025年8月現在の入場料はこんな感じです。
Adult(18歳以上):£13.00
Child(5歳以上、17歳以下):£6.50
5歳未満は無料
※割引 National Trust Memberは無料
※ファミリー割引もあり。詳細はサイトで確認。
毎年値段が変わってくるので、サイトでちゃんとチェックしてくださいね。
予約方法は?
見学はグループでガイドさんがいろいろ教えてくれるツアーになります。
なので、サイトからの予約必須です。3ヶ月先くらいまでの予約ができますみたいです。
結構人気なので、二週間前くらいまでの予約をオススメします。一度、行こうと思った当日に予約のことを知って見たら、一週間全部空いてなくてリスケしたって事がありました。夏休み中に行こうと思ったこともあるかもしれないですが。。。
Red Houseに当日到着したら、係員の人がいるので名前を伝えるとツアーの待ち合わせ場所等の詳細を教えてくれます。
行った感想
ガーデン
邸宅の周りは綺麗なガーデンが広がっています。

ボランティアの方々が中心となって整備してくれているみたいです。
私が行ったときも、ガーデンを整備する人や出来た実を収穫している人がいました。
ここのガーデンでもウィリアムモリスがデザインを描いています。
それがこちら。『Trellis』という名前で1864年にデザインされたそうです。これは、Red Houseに住んでいた時にウィリアムモリスが初めてデザインした壁紙デザインらしく、上の写真に映る格子のトンネルから、覗いたガーデンを描いているそうです。
解説はこちら。


100年以上前にここで描いていたのかなぁ〜って想像するだけで、貴重な体験ですね。
色んなデザイン
色んなウィリアムモリスデザインを見る事ができるので、さすが家を飾る壁紙のデザインをしていた人だなぁ〜ってくらい素敵なものがいっぱいでした。
玄関
玄関を開ける瞬間からウィリアムモリス全開!ドアすごくないですか。
大きなドアに四つのステンドガラスで四季が描かれているんです。もちろん、ウィリアムモリスがデザインして作ったんだそうです。御伽話のような色のドアっていうのも面白いし、こんなところからこだわって家を作ったんだなぁ〜って思う場所でした。


風見どり
家の上についている風見どりに、William Morrisのイニシャルと建設した年、紋章が書かれているんです。これもウィリアムモリスがデザインしたそうです。可愛いですよね。

階段の上の天井
ウィリアムモリスが描いた壁紙になっています。ってか、実際にここに描いているんですって。載せた写真には写っていないのですが、同じ円形をずっと描いているのですが、一つだけ違う絵になっていてちょっと遊んでいるんです。ウィリアムモリスのユーモアが出てる作品だなぁ〜って思ってて、ぜひ、実際に見に行って楽しんで欲しいところ。

裏庭に続く玄関のベンチ
花のタイルがあったり、紋章のタイルがあったり、一つ一つ手書きで絵が描かれたタイルで遠くから見ても素敵ですし、近くから見ても素敵なタイルです。

廊下のガラス窓
一つ一つ絵が描かれたガラス窓も素敵なんです。フランス語が書かれているらしくて、色んな言語を話せる人達がツアーにいたので、これは〜って訳してくれたりして面白かったです。実際に見て、訳してみてくださいね。素敵な言葉が書かれています。

隠された壁紙たち
1865年にこの家は他の人に手に渡って、その後の所有者たちがその上から塗装していて中が見えなくなっていました。剥がしてみたら、ウィリアムモリスがデザインした建築当初の壁が現れたんですって。
天井の板を外してみたら現れたデザイン。右の写真のようになっていたみたい。


ヌックの部分に会った柄。本当は右のようになっていたんだって。


これは、寝室の壁紙だったところ。壁紙を剥がしたら、綺麗な壁紙が。一部分しかないけど、これをみただけでウィリアムモリスデザインを思い浮かべるよねって感じ。

他にも、階段や部屋の壁が少しだけ剥がしてあって、昔のままの色合いが残っているのがわかるところが多くあります。
ぜひ〜実際にみてみて欲しいところですね。
あと〜ふと思うのが〜
イギリスって、普通に家購入したら、壁紙を剥がしてから新しいの貼ろうとかするのかなぁ〜って思うんだけど、ただただ塗装や壁紙をその上から貼るだけなのね。
そのおかげで、昔のウィリアムモリスのデザインした壁紙が残って見学できているんだけど、仕事が雑じゃな〜い笑
さいごに。
もっともっと色んなデザインや、ウィリアムモリス一家が使用していた家具も見る事ができます。実際に見てもらいたいので、写真は載せなかったですが、昔の暮らしがわかるし〜モリス一家の子供達との生活も見えて来るので、モリスデザインを好きな人には必見です!
ぜひ〜行ってみて下さい。
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