【観光情報014】🇬🇧ロンドンの地下に眠る大勢の人を救ってきた宮殿(Deep Level Shelter in Clapham South)

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ロンドンの地下に誰も入れない場所があるとしたら、行ってみたくないですか🤭

実は〜ロンドン市内に第二次世界大戦の時に出来た巨大な防空壕が8個もあって、そのうちの一つが見学できるようになっているので、行ってきました。

どんなところ?

歴史&概要は?

1940年から始まったドイツからの空爆(The Blitz)の標的にロンドンがなって、さまざまなところが空爆を受けて、人々がロンドン地下鉄に避難して行きました。

しかし、地下鉄は空爆に耐えるように出来ているわけではないのでBank Stationでは空爆により多くの人が亡くなった事件も起きました。今でも、追悼碑が駅に残っています。

そこで、地下鉄の爆弾への耐久性がない事がわかり、よりも深いところにシェルターを作ったんですって。それが〜1年半で。8000人もの人が入るシェルターを8施設作ったんです。1941年秋に始まった工事も1942年中に完成して、多くの人が避難して人命を救っていました。

The Blitzは1942年には終わったので、シェルターとしてはそれほど長くは使われていないのかなと思ったのですが、戦争が長くなってくると家を失った人も多くなり、空爆も終わったわけではなかったので、1944年にシェルターとして復活して終戦まで使っていたそうです。

その後は、海外から来た労働者の宿泊所になったり、1953年のエリザベス2世の戴冠式では軍隊の宿泊所になったり、フェスティバルの時にはホテルになったり、最近はアートミュージアムになる計画があったり、水耕栽培の野菜工場の研究がされていたり、色んな利用をされているんです。

なんと〜007の撮影でも使われていたんですって。しかも、この見学ができるシェルターが撮影場所なんですよ。

どんな作りの場所?

シェルターのトンネルは、ロンドン地下鉄で使用されたのと同様の技術で掘られているので丸いです。それが〜全て人手で掘られたんですって。しかも10人以下の人数で。。。

確か7名で、その中には監視員もいたので作業したのは半分以下だったみたいで、食事もできない地下でとても過酷な状態でなんと1年半で完成させたんですって。それだけでもすごい。

二階建てで並行して二つのメインシェルターがあり長さは400メートルもあるんです。換気設備もあり、トイレや病院施設、食堂が作られていました。

この施設を1年半で作ったってすごいことですよね。

どこにあるの?

シェルターは、NorthernLine沿いに建設方法と同じ方法で建設されて、駅直結で入り口が出来ていました。(今は、全て閉じているそうです)

Belsize Park
・Camden Town
・Goodge Street
・Chancery Lane
・Stockwell

Clapham North
・Clapham Common
Clapham South

St. Paul’s
・Oval

※St.Paul’sとOvalは完成せず

そのうち、今回見学できたのはClapham Southのシェルターです。Transport for Londonのミュージアムの一つとして見学することができます。

名前:Clapham South Deep Level Shelter
住所:Clapham South, London SW12 9DU
URL:https://www.ltmuseum.co.uk/whats-on/hidden-london/clapham-south
行き方:🚊Clapham South駅から徒歩0分(集合場所は駅の隣のM&S)

入場料は?

Adult(16歳以上、63歳以下):£38.00
London Transport Museum Friendsのメンバー:£35.00
Senior(65歳以上):£35.00
Students&Children(16~17歳):£35.00
Child(10歳以下):入場出来ず。
※その他も割引あり、要確認。

入場料は高いのですが、このチケットをTransport Museumに持っていくと入場料が半額になったり、お土産が10%OFFになったりするので、Transport Museumに行く予定がある方は、こちらを先に行くのがお勧め。

予約方法は?

オンラインでの予約は必須!このシェルターには受付ないんです。

URL : https://bookings.ltmuseum.co.uk/ltm/events/01867866-72f4-2c67-35d5-42164fab0402

または、Transport MuseumのサイトでClapham South: Subterranean Shelterで検索すると出てきます。

チケットを購入すると、チケットが送られてきます。

そのチケットに集合場所が書かれているので、当日はそこに向かいます。

集合場所に行くと、集合時間少し前にMuseumの制服を着たスタッフが声かけてくれます。その時に、名前と写真付きのPhotoID(免許証や国民IDカード、パスポート)が必要です。未成年者の方のみ、Zip Oysterカード、出生証明書、市民カード、またはNHSや学校などの公的機関からの生年月日を記載した手紙の提出でも大丈夫だそうです。

行った感想

外観から

全然チケット読んでなくて、GoogleMapが示す場所に行ったんです。

見てたのがこれです。作業用?って感じのドアが一つあるだけ。。。看板も無し。

チケットを見たら集合場所がM&Sの前ってなってて、どこ?って思いながら行ったら仲間がたくさんいて一安心。

で、入場したのが〜このフラットの下の丸い場所の横から(ここも作業用?って感じの扉を開けて入りました。)

写真の白い筒の横の扉が入口だったんですよね〜変わった形だなぁ〜なんて思っていたのが、シェルターの入口だったとは。そう、地下シェルターなので、外観は何かはわからないですね。

シェルター内の避難生活

入り口に入ると階段があり、降りるとこのような壁が丸い世界があります。地下鉄と同じ手法で掘られているってことがよくわかりますよね。ここからは、避難所(防空壕)だった時代の雰囲気を残してくれています。

入場にはチケットが必要で事前に地上でベットの番号が書かれたチケットを買って入ります。ここで見せて、番号のあるベットに案内されます。

ベットが並ぶシェルターに行きます。今は片方にしかないですが、反対側にも横にベットが並んでいたみたいで、廊下の赤い色が綺麗に残っているところはベットがあったところみたいです。通路も狭くて、ぎゅーぎゅー詰めな感じですよね。

ベットには番号が書かれていて、貰ったチケットに『L』か『R』と番号が書かれていて、指定されたベットに寝る感じです。避難所時代は3段。ホテル・宿泊所時代は上2段を使っていたみたいですね。

入り口で、当時の係員のユニフォームを着た人(ガイドさん)が、私達に「チケットないの〜?持ってないと入れないよ。チケットあげるわ!」って言ってチケットをくれるので、私たちも避難してきた当時の人と同じように自分のベットに座りました。

シングルベットよりも横幅ない感じがするので、寝返りしたら落ちそう。。

しかも、私が貰ったチケットは一番下の段。寒かっただろうなぁ〜って思いました。

しかも3段なので、高さが全然なくって座ることは出来ない感じ。横になっている状態でずっといないといけないのは、かなり辛いですよね。

窮屈な生活をしていたら、空気汚くない?感染病とか大丈夫?って思ったら、こちらは凄いのが〜換気システムが完備されているんです。

ベットの隙間に換気口があって、ベットの下が少し上げてあって、空気を喚起していたそうです。今も、そのまま換気しているみたいで、コンクリートや埃臭さが全然ありませんでした。これを1年半で、しかも戦中に作ったって凄いですよね。

地下にある色んな施設

病院施設の跡地も。ちゃんと水道が通っていて治療を受けていたみたい。

ちゃんと食堂もあり、温かい紅茶やパンが買えたそうです。そう、もらう事ができるわけではなく、配給ブックの中からポイントで買ったり、2ペンスがあれば紅茶一杯もらう事ができるシステムだったみたいです。

長ーい、真ん中に階段もあるんですが〜これどこに繋がっていると思いますか。入ってきた入り口ではないんです。地下鉄直結って話をしましたよね〜

この上には、実はClapham South駅のホームがあるんですって、レンガで閉じていましたが、駅のホームから見たらどんなになっているのか、映画にある秘密の扉ですよね。

戦後の活用

戦後、ホテルになったり宿舎になったりしたのですが〜水耕栽培で野菜を育てる工場にする検討も行われていたりして、実際の野菜と写真が展示されていました。

007の撮影でも使われていたんですって。写真は撮影の再現ってだけですが〜

なんとミュージアムとして活用しようって検討もされているんですって。

URL:https://www.hamhigh.co.uk/news/24396140.james-bond-tunnels-london-tourist-attraction/

政府の公文書の保管庫になったりとか、色んな活用がされていて公開されているのはここだけみたい。ガイドさんが、Deep Level Palace(地下宮殿)って呼んでいて、確かに!って思いました。

さいごに

このガイドツアーの途中で、戦争中の避難所として使われていなかった時に、敵国に向けて地下シェルターがあることを宣伝したんですって。多分、どこにあるってことは言わなかったんだと思いますが。

なぜだと思いますか?

敵国に向けて、いつでも市民を避難させる準備はできている(つまり、戦う準備は出来ている)!かかって来い!

って挑発に使っていたそうです。その当時の話と思って凄いこと言ったな〜って思った瞬間、今も換気システムも電気も通っているってことは・・・今もよね🫢

色んな地域で戦いが行われている今なので、ちょっと怖い文言だな〜。ここを公開しているのも、シェルターは今でも現役だぞ!って世界に宣伝するためなのかな〜とか思って背筋がビシって怖くなっちゃいました😰

とはいえ、今のイギリスは平和なので、興味深い施設として見学しに行ってみてください。ミュージアムとかになったら、また面白い展示がされて楽しい施設になって、平和に活用され続けてほしいですね。007ミュージアム出来たら行きたいな。

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