英国王のスピーチとは。
2010年(日本で公開されたのは2011年)に公開された映画
「英国王のスピーチ【The King’s Speech】」
吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、その治療にあたったオーストラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグの友情を史実を基に描いた作品。第83回アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞した。出典: Wikipedia
私にとって、ヘレナ・ボナム=カーターさんが大好きで日本にいるときにDVDも買って見ていた映画なんです。
イギリスに移住する人には必ずオススメしていて、イギリスの人は大半が知っている王の退位の事件や今に通じる王室について知る事ができます。史実を元にしているので、イギリスの文化についても、知る事ができる映画だなぁ〜って思って、移住する際にも見てイギリスについて復習してきた映画なんです。
そんな映画の重要な舞台の一つとして宮殿の代わりにロケ地になったのが、Draper’s Hallなんです。
どんなところ?
ロケ地として行きたいってだけだったのですが〜調べるとかなりすごい所!
歴史&概要は?
歴史はなんと650年前から始まります。今で言うCity of Londonで毛織物の貿易を促進・保護するために商人たちが集まったのが始まり、彼らが同業組合(Guild)を設立してDraper’s Companyとして活動をしているそうです。
記録によると〜1364年にエドワード3世によって承認されたそうです。(当時は王様の承認がないと団体は設立できなかったんです)
組合員たちは、組合の会合をパブなどでやっていたそうですが、集会場が必要となったため1543年にヘンリー8世から約1200ポンドで邸宅を購入したんですって。
この邸宅は王国テューダー朝の政治家でヘンリー8世の側近をしていたトーマス・クロムウェルの邸宅で、処刑されてからヘンリー8世により摂取された建物だったんです。場所自体にも、そんな歴史あったのねって感じです。
1666年のロンドン大火で焼失してしまって、1671年までに再建されたのですが、1772年にも火災の被害を受けて再建されて、ホールなどはデザインも一新されて19世紀にも大改修が行われて、今の形になっているそうです。2021年にも大改修が行われて素敵な状態を見学する事ができます。
どこにあるの?
Bankにも近いビル群に出てくる素敵なホールなんです。
名前:Drapers’ Hall
住所:Throgmorton Ave, London EC2N 2DQ
URL:https://thedrapers.co.uk/
行き方:🚊Moorgate Stationから徒歩8分
営業時間&入場料は?
残念ながら基本的には、非公開なんです。
でも〜〜簡単に行ける日があるんです。
それが〜『Open House Festival』
ロンドンで毎年9月に行われる普段は非公開だったり有料だったりする施設を解放して見学できるイベントなんです。このイベントで行くと開催日に無料で行く事ができます。
詳しくは毎年7月くらいに発表されるイベント情報を見て下さい。
URL : https://programme.openhouse.org.uk
予約方法は?
Open House Festivalのイベント中だと予約の必要はありません。
たまにガイドツアーをやったりはしているようなので、公式サイトで確認をしてみてください。
行った感想
高層ビルが建ち並ぶBankやLiverpoolに近い場所にあってどこにあるんだ??ってなるくらい路地に入らないといけない場所にあるので、ビル街の中に一際目立つ入口を目指しましょう。

中に入ると、素敵な絨毯とトラファルガー広場にある銅像でも有名なNelson提督やSt Vincent伯爵など海軍の指導者や、会社に貢献した方の肖像画がお出迎え。(人が多くて写真撮れず)
素敵な廊下を通り、階段を上がると〜素敵な部屋が広がっています。
Court Dining Room
カンパニーの運営会議の時に食事をする場所なんだそうな。
1671年までに行われた再建時の部分も残っているみたいだけど、基本的には1990年代に修復されたデザインが多いそうです。
何よりも天井画が素敵なんで注目して欲しい。

布やウールの商人の会社だけあってウールにちなんで、Filix Josep Barriasの金羊毛伝説(The Legend of The Golden Fleece)だそうで1869年のものなんですって。金で装飾された天井に首が痛くなりそうなくらい食い入ってみてました。
ここで私が見たかったのは〜この肖像画。

エリザベス2世もここの会員で会員になって50年を記念して作成を依頼したんですって。
除幕式の様子も写真が飾られていました。
ちなみに、この部屋は英国王のスピーチでジョージ6世の執務室として使われていたんで見た事がある人も多いかも。
Livery Hall
このホールは、Draper’s Hallの中心で、1772年に建てられて幾度と修復や改装が行われて、WW2の時代には甚大な被害を受けたりして、1903年に描かれた天井画も含めて2021年に修復されたばかりなんです。

ここにある肖像画はウィリアム3世からエドワード7世までの歴代の王様達。こんなに荘厳な肖像画に囲まれる場所ってここだけかも。特にウィリアム4世とエドワード7世は特に在位期間が短かったのとあまり肖像画が少ないので、肖像画が見れるのはとても貴重です。
天井画はシェークスピアの【テンペスト】(中心の楕円の部分)、【夏の夜の夢】(長方形の部分が)を題材にして描かれてて、夜明けから夕暮れまでの1日の移り変わりを表現しているんですって。

ずっと見ていられる素敵な天井画でした。
Drawing Room
1866年から1870年にかけてデザインされたもので、WW2の時に損傷した部分もありますが、ほぼほぼそのまま残っているそうです。左右が中庭を向いた窓と逆側が鏡になっているので、すごく明るくて素敵な部屋でここでティータイムしたいな〜って感じの部屋でした。

ここにあるのが〜チャールズ3世戴冠後の初肖像画として話題になった赤い肖像画があるんです。

本当に真っ赤ですよね。今までにない肖像画で公開された時は、世間も王様もビックリした映像が出回りましたね。これは、写真などでみるよりは実際を見て欲しい作品、赤の濃淡が絶妙で実際に見た方が王様が浮き出て見えてくるんでカッコいい作品だと思ってます。
チャールズ3世の名誉会員就任50周年を記念して前会長が依頼し寄贈されたそうです。
Gardens
ビル街なんですが〜ガーデンがあるのがすごい。
昔(といっても数百年前)は、広い庭園があって、ボーリング場、迷路、サマーハウスなどなどいろんなものがあったそうですが、ビル街になるにつれて小さくなって今の形になっているそうです。

それでも、東京の丸の内のような場所にこんなに緑溢れるガーデンがあるのはすごいですよね。
また、ビルの中にも中庭があり素敵な噴水があったりします。

各部屋に明かりを入れてくれる窓が全てこの中庭に向いていて、各部屋が明るくなっていました。
窓からの景色も良いし採光も出来て、昔の明かりとりの技術なんだろうなぁ〜って思います。
さいごに。
大好きな映画の『英国王のスピーチ』でセントジェームス宮殿の代わりの舞台として使われていて一度見に行ってみたかったのです。今回Open House Festivalのおかげで願いが叶いました。
非公開の場所もいろんな機会で観に行けると嬉しいですよね。
あまり公開されていないので、参考になる人も少ないかもしれないですが、Open House Festivalで行った場所が他にもあるので、思い出にあげていこうかなと思います。
Open House Festivalの時期にロンドンいる方は、来年以降も公開されると思うので楽しみにして、行ってみてくださいね。

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