【🇬🇧日常】フードバンクって何を配ってるの?

ボランティア

フードバンクに関わっていて寄付をしてみたいっていう話を聞くのですが、ここは日本では無いのでイギリスで何が必要なの?ってなっている人も多いかな。

ってことで、フードバンクって何を配っているの?って疑問にお答えしたいなぁ〜って思います。

フードバンクって何?

この投稿を見て、フードバンクって何?って思う人もいますよね。

私が関わっているフードバンクについては、別の投稿で書いているので見てみてください。

フードバンクって何を配っているの?

日本だったら、こんなの食べるしなぁ〜って自分が食べる物から相手が食べそうな物ってわかりますよね。だけど、ここはイギリス。。。何を配っているのかしら?何を寄付したら良いのかしら?って思ったりするかも、ってことで配っているものを一覧にしてきたいと思います。

私の関わっているフードバンクでは、毎月、不足しているものをショッピングリストという名前で公表しています。

これは、2024年7月版です。

色んなところで思うけど〜そう、イギリスって何でも文字だけなんですよね。

ってことで、写真を交えてどんなものが配られているかを出していきたいと思います。

缶詰フード関係

缶詰は非常食としても使えるので、日持ちする代表格ですよね。

イギリスには、色んな缶詰商品があって保存が効くので色々と渡しています。

【1】Tinned Beans

イギリスの朝食でよく出す豆のトマト煮。これは栄養も豊富なので取っていく方は多いです。

これに加えて、スパゲッティのトマト煮もあって、これは豆がダメって方やお子さんがいる方が持っていきますね。

【2】Tinned Tomatos & Pasta Sause

Chopped Tomatoes

Chopped Tomatoって言って、細かく切られたトマトが入った缶です。トマト煮込みやサラダなど色んなところで使用できるので、持っていく方が多いです。

Pasta Sause

また、イギリスはパスタソースが色々と売っています。これも主食がパスタな方とか料理が簡単にできるので、持っていく方が多いですね。

【3】Tinned Vegetables

野菜の缶詰って?ってなりますが、想像できるのはコーンやグリーンピースの缶詰ですかね。

マッシュされたグリーンピースは、イギリスの伝統料理フィッシュ&チップスにも添えられたりするくらい、サラダがわりに食べられます。

日本ではあまりみないものとして、人参やキノコの缶詰もあります。水に入っていて少しやらかくなっているので煮込み料理に使えるそうです。

【4】Tinned Soups & Powder Type Soups

パウダーになったスープは日本でも色々と売ってますよね。お湯を入れたらスープになるっていうのは色々みますね。

ここでは、缶詰になっているスープが色々と売っています。缶から出して温めたら飲めるようになっていて、乾燥しているのよりも具がちゃんと入っているスープとしてもいい感じ。

トマトだけのスープなど具がないものもあって、自分で具を入れてスープにしたりしています。

【5】Tinned Fruit

これは日本でも普通に食べますよね。

ピーチ缶、パイナップルの缶詰は、数制限する時があるくらい人気です。色んなフルーツが入っているものとかもあって、色んな種類のフルーツが好まれています。

【6】Tinned Meat & Fish & Vegetarian Food

Tinned meet

缶詰のミート?って思うかもしれないですが、煮込み料理が多いイギリスなので、シチューなどが中に入っていたり、カレーが入っていたりする缶詰が多いです。日本でレトルトの袋入りなのが全部缶詰になっていると思ってくれたら大丈夫です。

ベジタリアンも多いイギリス、私の通っているSouthallという街はインド地方から来ている人が多くて、元々ベジタリアンな地域なのでお肉を食べない。なので、カレーも野菜カレーや野菜シチューなどが人気です。

Tinned fish

魚は、イワシ缶詰、サバ缶、ツナ缶、アンチョビなど色々とあって、結構人気です。

ツナ缶を食べるのは世界共通かな?って思うくらいどの国の人も持っていくので重宝されます。

Tinned Vegetarian food

ベジタリアンやお肉に制限がある方は、こちらを選ぶことが多いかな。

マカロニ&チーズはお子様でも人気だから欲しい人も多いし、ベジタブルカレーとか結構種類が多いんです。

【7】Tinned Custard & Rice pudding

カスタードは、粉の袋入りや缶詰、パック詰など色々なのですが、子供がいらっしゃる方はお菓子につけられるので持っていきます。

また、ライスプティングは甘いお粥みたいなお菓子で、イギリスの伝統的なお菓子です。甘いご飯なので、離乳食に使われている方とかもいらっしゃいますし、お菓子として食べさせている人もいます。

飲み物関係

【8】Milk(Long Life)

Dairy milk

牛乳は、栄養補給にも欠かせないですね。

そこで重要なのは、『Lond Life』常温保存できる牛乳ってことです。どう処理されているのかわからないのですが、常温保存と長期間の保存が可能とされている牛乳です。

脂肪分の量によって色分けされてます。
青:ホールミルク
緑:セミスキムドミルク
赤:スキムドミルク

左の青いミルクのように蓋付きのが、開け閉めできるので好まれています。

Non-dairy milk

牛乳が飲めない人もいますよね。ってことで、もちろん、豆乳やオーツミルクなどもあります。

もちろんこれも常温保存が可能なものですね。

【9】Fruit Juice & Squash

フルーツジュースはみんな大好き。マンゴジュースなんかはすぐに売り切れます。

また、「Squash」は、濃縮されたジュースのことで水で薄めて飲むカルピスみたいな飲み物です。イギリスでは色んな種類があって美味しいし、より多く飲むことができるので好まれます。

【10】Instant Coffee & Hot Chocolate & Tea

コーヒー、紅茶はイギリスでは欠かせない飲み物ですね。紅茶はオーソドックスなイングリッシュブレックファーストが好まれていて、ハーブティーはどんな味か想像できない場合も多いので残ることも多しです。

子供用にホットチョコレートを持っていく方が多いですね。冬になると大人でも持っていきますが。

ここで重要なのは、後で詳しく書きますがインスタントであることで、簡単にそれだけで飲むことができるものが好まれます。

調味料関係

【11】Sweet Spread(Jam) & Peanut Butter Spread

Jam

朝はパンって方が多いので、パンにつけるものが必要なんです。ジャム、マーマレード、はちみつ、ヌテラが人気。

はちみつは料理にも使えたりするし、パン食じゃない方にも人気ですね。

Peanut butter

これは日本のピーナッツバターとは違って甘いのが苦手な人用って感じです。

日本食でも練り胡麻の代わりに使えたり、料理にも使うことがあるので、甘いのは嫌いって方も持っていく人が多いです。

【12】Table Sause

基本的には、ケチャップ、マヨネーズですね。

とんかつソースと同じブラウンソースとウースターソース、タルタルソースなどもあったりします。

【13】Cooking Oil

油は料理には欠かせないですよね。オイルもベジタブルオイルか菜種油が良いです。

中華や日本料理に使ってるごま油や、オリーブオイルは使わない人種の方も多いので普通のオイルが一番好まれます。

【14】Sugar & Salt

料理に使うこともできますし、お菓子も作ることできるので利用用途が結構あるので持って行かれる人が多いです。

ただ、アイシング用とかお菓子に特化した砂糖とかは必要がなく、カスターシュガーやグラニュー糖が好まれています。

写真の中に見える袋も砂糖。大きなお得用袋に入った砂糖を小分けにして渡しているため、ビニール袋に入っています。

【15】Salt

料理の必需品じゃない?って思う物ですが、あまり寄付されてこないために、あったらラッキーって感じです。最後に書いてある「色々」のところに置かれる事が多いです。

乾物関係

【16】Pulses

Pulsesは、豆のこと全般を言います。人気なのは、腎臓のような形をしたRed Kidney Beans、人気のハムスに使うChickpeasです。

Butter Beansや、BlackBeansも人気ですね。

たまにアズキも来ますが、使う人は少ないかな。

【17】Rice & Pasta & Noodles

これは、一人500gか家庭で1kg~2kgで渡していて、スーパーでも500gパックや1kgパックで売っていることが多いですね。たまに、10kgパックが来ると20人用に小分けにして渡しています。

Rice

お米を主食としている方は結構多い印象。いろんな国の方が持っていきますが、日本でよく見る短いお米(Short Grine Rice)よりは、長い(Long Grine Rice)を好む人が多いですね。

特に、私が渡している地域では、少し香りが強いBasmati Riceは人気。カレーによく合うお米です。

Pasta

パスタが主食の方も多いですね。スパゲティよりもペンネとかの方がいろんな料理に使えて持っていく人が多いです。

Noodles

Noodlesはアジアの文化のことが多くて、東南アジア系のお米麺、東アジアのたまご麺、日本のうどん、蕎麦が置かれていることが多いですが、料理しないといけない麺は残ってしまうことが多いです。

ただカップ麺や袋麺は違います。独り身で料理をしない人はお湯を入れるだけで食べれるものが多いので、持って行ってもらっています。

結構、お皿も何も要らないカップ麺が好まれています。

【18】Sweets

いろんなお菓子が届いてきます。お菓子屋さんの季節商品が季節終わりに届いたりするので、たまに凄く高価なお菓子が並んだりします。

小さなキットカットとかよりは家族で楽しめる大きさのお菓子が好まれています。

【19】Savoury Biscuits & Crisps

甘くないお菓子や食事でも使うクラッカーなどを置いています。日本でも人気のリッツはこちらでも大人気。無いと、赤い箱は今日はないの?って聞かれるくらい。

イギリスではクラッカの上にサーモンなどを置いて食べたりするので種類が豊富。その中でも、Cream Crackersはどこのスーパーにも売っていて人気なのか、持っていく人が多いです。

【20】BreakFast Cereal

朝食にはシリアルって家庭も多いようで、いろんな種類のシリアルを持っていきます。

冬は暖かくするオーツとミルクを混ぜたポリッジというイギリスのシリアルをよく食べるようで、持っていく人が多いです。

その他

実は、フードバンクと言っていますが配布しているのは食べ物ばかりでは無いんです。

生活に必要なものも配布しています。

【21】Nappies & Baby Items

オムツやベビー用品を配っています。サイズが0〜7まであって、サイズ6は使用期間が長いのか需要が高く小さいサイズは需要が少ない感じです。

また、ウェットティッシュも一緒に渡しています。

ベビー用品はBabyBankという他の支援団体が配っていたりもします。

【22】Toiletries

左:ソープ、右:清掃用アイテム、下ボディソープ類

多いのはボディソープやシャンプーですね。ハンドソープもあったりします。

生活には、こういうものも必要ですよね。

ただ、フードバンクなのでこういう物は少ないのは事実。写真も全て別日に撮っています。いつも、こんなにあるわけではありません。

【23】Hygiene Items & Shaving Items

イギリスでも、スコットランドは貧困層や学生には配っていたりする生理用品ですが、女性には必ず必要なものですよね。

写真の中の紙には、家庭に1つと書いてますが、配布数に余裕がある場合は、家族の女性の人数分配布している事が多いです。

この他にも、大人用のオムツ等も寄付されてきたりするので、必要に応じてお渡ししてます。

【24】Pet Foods

ペットももちろん家族ですから、食事が必要ですよね。

何でもかんでも取り扱うことは出来ないので、基本的には、飼っている方が多い犬と猫のペットフードだけを扱っています。

その他洋服や本

これはフードバンクに直接頂いているものもあるのですが、センターに来るボランティアの家族からの寄付だったり、手芸クラブの方々が赤ちゃん用の帽子を作って寄付してくれたりと、心温まるものが集まってきます。

今は、本よりスマホで色々みてるんじゃ?って思うかもですが、やっぱり絵本などは楽しいもの。一緒に来るお子様が、気に入って持って帰ることもあります。

色々

カテゴリーに合わないものがここに置かれます。どうしても、色々ある配布物のカテゴリに合わないものっていうのが出てきます。

そういうものがここに集まってきます。

また、賞味期限が迫っているものも色々ボックスに集めて配布しています。

さいごに。

どうでしょう?食べたことない商品とかもあったのではないでしょうか。

実際の配布時の写真を使っているので、製品名とかは見えなかったりしているかもしれませんが、日本と必要なものや配っているものが全然違うよ〜ってのも多々あったかと思います。

国が違えば食生活が違うと食べるものや常備品も違いますよね。

私は配る担当なので、寄付されてくる商品を見て、この国の食について勉強させて頂いて、私にとってのボランティアに対する報酬って感じに思っています。帰ってからマーケットに行ってフードバンクで知った商品を買ってみたりするのが一つの楽しみになっています。

次回、どうやって寄付されているのか寄付の方法について書きますので、お待ちください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました