イギリスで知らない人はいない画家の一人、J.M.W.Turner。
お札にもなっているんだけど日本では作品を見ることが少ない画家なんですよね。
Tate Britainでの展示で好きになり、住んでいた家が修復を終えて公開されることになり行ってきました。ってことで今回訪問したのは〜
『Turner’s House(Sandycombe Lodge)』
J.M.W.Turnerとは?
J.M.W.Turnerは、Joseph Mallord William Turnerの略で19世紀のイギリス・ロマン主義を代表する画家、版画家、水彩画家です。
彼は、表現力豊かな色彩、想像力に富んだ風景、そして激動的でしばしば暴力的な海洋画で知られています。彼の芸術様式は生涯にわたって発展し、ロマン主義から離れ、続いて台頭した写実主義の様式を回避し、むしろ彼の後期作品は、彼の死後数十年で生じた印象派や抽象芸術運動の重要な前兆であり、先駆けとなった。彼は550点以上の油彩画、2,000点の水彩画、そして30,000点の紙作品を残しました。彼は1840年からイギリスの著名な美術評論家ジョン・ラスキンに擁護され、今日では風景画を歴史画に匹敵するほどの卓越性へと高めたと評価されています。出典:Wikipedia
イギリス以外の人には絵画と言うよりは、御札を目にすることの方が多いかもしれません。
2020年から採用されている£20の紙幣の絵がTurnerになっています。

By Wikipedia
https://www.bankofengland.co.uk/banknotes/king-charles-banknotes, Fair use, Link
どんなところ?
Turner’s HouseはSandycombe Lodgeと言われていて、イギリスの文化財のグレード2(日本で言う重要文化財)に指定されています。美しいコテージなのですが、1813年にTurner自身がいろんなメモを書いて設計して建築された邸宅なんです。
歴史&概要は?
今は住宅街になっているのですが、建築当時のTwickenhamは、田舎で余り家がなかった時代。この邸宅は、田舎の隠れ家として父の住居として建築されて、1814年〜1826年まで住んでいたそうです。
Turnerが設計した唯一現存する建築で、1826年に売却した後、複数の所有者がいました。
大家族が増築して住んでいる時期があったり、第二次世界大戦中には、航空兵の制服を製造する工場として使われていたり。。。戦後、歴史家のLivermore夫妻が購入し、Turner’s Houseとして保存したいという思いからTurner’s House Trustが設立されて、大規模な修復作業が行われて増築部分を撤去しTurnerの建築メモから、Turnerの時代の外観に戻す事業が2016年から開始されました。
10年かかった修復も2026年に終了して、3月から開館して見学ができるようになっています。
どこにあるの?
ラグビーの聖地、Twickenhamスタジアムや、テムズ川のほとりで有名なリッチモンド地区からも歩いていける場所にあります。

住宅街にふとあるので、看板とブループラークが目印です。

名前:Turner’s House (Sandycombe Lodge)
住所:40 Sandycoombe Rd, St Margarets, Twickenham TW1 2LR
URL:http://www.turnershouse.org/
行き方:🚊Richmond駅からバス(110/H37)でSandycombe Roadで下車して徒歩2分
営業時間&入場料は?
2026年7月現在のはこんな感じ。
営業時間は〜
水曜日〜日曜日:12:00~16:00
※45分のガイドツアーが12:30、13:30、14:30
※水曜日は12:00からターナー家族や家の修復についてのトークがある。
料金は〜
Adult(26歳以上):£12.00
Young(18歳以上、25歳以下):£6.00
Child(3歳以上、17歳以下):£3.00
5歳未満は無料
※National Art Passで半額の割引や家族割あり。
予約方法は?
予約は必須ではないですが、小さな邸宅なので人数制限があるため出来るだけ予約していくことをオススメします。
URL : 予約サイト
オススメはガイドツアーへの参加!
と言うのも普通に邸宅なので、説明文が余り整備されていないのです。なので、ガイドの方の説明を聞きながらの方が興味深く見学できると思います。
私は開館初日くらいに予約なしで行って、空きがあったのでツアーに参加することが出来ましたが、サイト確認すると近々は満員の時間も多かったので予約必須ですね。
行った感想
外観
ガイドツアーの初めは裏のお庭から始まります。Turnerが設計したので細部までこだわりが詰まった建物なのがわかってくるようです。

増築で色々変わってしまったけれども、全部取っ払って昔の状態に戻したり、変わっているところは直したりしているんですって。

これは玄関の上なのですが、軒下の模様もメモにはっきりと書かれていた通りに復元するために、少し残っていた部分から作り直したんですって。華美でもないし、素敵な模様ですよね。
邸宅の内部
まず入ったのがリビング部分。

素敵な壁紙も昔のデザインを再現しているそうなのですが、注目は暖炉の両端にある船の模型なんです。
Turnerは夜の海と船の絵が有名なのですが、その絵の躍動感どうやって書いたのかな〜って思ったら、この船の模型を見ながら書いていたそうです。
次に寝室。Turnerが住んでいた時に、寝室からテムズ川が見えたんですって。1キロくらいあるんですけどね。今でも寝室についている望遠鏡を覗くと昔の風景を見ることが出来ます。Turnerが住んでいた時代の風景を堪能できますよ。

また、この寝室の壁紙も昔のそのままなんです。これは家の修復作業中に見つかった壁紙の破片なんですって、1800年初頭のもので住んでいた時期だろうと言うことで部屋の壁紙にするために当時の壁紙を再現したんですって。

階段も素敵なのですが〜

ぜひ上を向いてください。天窓があって、これも、ボロボロだったのを数年かけて綺麗に修復したんですって。よく見ると周りに柄があって素敵な天窓なんです。
写真の限界を感じる。。。

かなり増築されて変わったはずなのに、すごく綺麗に昔の雰囲気を戻してくれていて、Turnerがいた時代を見ることが出来ます。
また、どうしても変更できない部分ってあったりするのでガイドさんに聞いてみるのも面白いですよ。修復作業の全貌がビデオになっていて、一角で放映されていたのも興味深かったです。

天窓の修復方法や、壁の修復などなどについてアンティーク好きな人は、アンティークの修復ってこんな感じでするんだ〜って興味深くみることができるかと思いますので、ガイドツアーの後にお見逃しなく!
£20札
新札が発行されたときにTurner’s House Trustに寄贈されたものが展示されていました。

その他のTurnerゆかりの地
Tate Britain
Tate Britainには、Turner専用の部屋があったりしてTurnerの描いた絵画をたくさん見ることが出来ます。
名前:Tate Britain
住所:Millbank, London SW1P 4RG
URL:http://www.turnershouse.org/
行き方:🚇Pimlico駅から徒歩9分
私は家の船の模型が関係している『Fishermen at Sea』

お札にも採用された自画像も展示されています。

※載せたのは特別展での展示です。
Turner Studio
実は、Turner’s Houseでは余り絵を書いていなかったようでスタジオで書いていたそうです。スタジオはChelseaにあります。
名前:Turner Studios
住所:68 Glebe Pl, London SW3 5JB

プラークもあります。

ただ、残念ながら・・・非公開のようですね。
Petworth House
一時、滞在していた邸宅で見学することが出来ます。
そこには、TurnerがPetworth周辺で描いた絵画が多数保存されており、見学することが出来ます。これは、ここでしか見れないものばかりなので、ぜひ言って欲しい場所ですね。

名前:Petworth House
住所:Petworth GU28 9LR
URL:http://www.turnershouse.org/
行き方:🚗ロンドンから1時間40分くらい
部屋の壁画として置いてあるものが多数あるのでここでしかみることが出来ないTurnerの絵画が多数あります。

横長の絵画がターナーが描いた絵です。
さいごに。
イギリスに来て好きになった画家の一人。
日本の人にも素敵な絵を堪能して欲しいなって思います。
イギリスなら誰でも知っている画家の家やゆかりの地に行ってみてください。

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