【豆知識014】イギリスの記念日、VJ Dayって知ってる?

イギリスの日常

VJ Dayってどんな日?

昨日は8月15日でしたね。

日本人にとってとても大切な日ですよね。

慰霊の日だし、平和を祈り、戦死した方々を慰霊する日。

 

イギリスにとっても同じように忘れてはいけない日なんです。

でも〜日本とは違った見方をしている日なんです。

日本にとっては敗戦の日(終戦記念日)ですが、

イギリスにとっては勝利の日(対日戦勝記念日)なんです。

そう、8月15日は戦争に勝ったイギリスにとっては

Victory over Japan Day(VJ Day)

と言われていてイギリスに勝利した祝い日なんです。

イギリス等の連合国にとっては、

「第二次世界大戦の終了した日=日本が降伏し勝利した日」

となっているだなんて、日本という文字が入る日だなんて思いもしませんでした。

(9月2日にポツダム宣言が調印されてこの日を終戦記念日としている国もあるらしい)

どんなことする日?

日本に勝利した日とは言っても、戦争に関わった人達を慰霊する日には変わりはないです。

昔は勝利をお祝いしたようですが、今は違います。

イギリスでは軍事施設や第二次世界大戦で戦死した方々の慰霊塔で

慰霊祭が行われたりします。

日本と同じですね。

あまり多くの特集番組とかを見たりはしませんが、

初めてVJDayを知った75年目の節目の年にはテレビでVJday特集がやっていて、

日本がした色んな攻撃がテレビで紹介されていたり、

日本では放映されないような映像も出たので、他国から見た戦争の日本を知り、

改めて戦争について勉強する1日になりました。

日本を外から捉えた戦争というものに衝撃を受けたのを覚えています。

いろんなところにある慰霊碑

ロンドンでいろんな戦争の慰霊碑を見ることができるのが、

ウェリントン・アーチ(Wellington Arch)のある広場周辺、オーストラリアやニュージーランドの戦争慰霊碑もあります。

第一次世界大戦以前のものが多く、後で第二次世界大戦が付け加えられていたりします。

その中でも第二次に注目して建てられたのが、グリーンパークの方へ行ったところにあるのが空軍の第二次世界大戦時の慰霊碑。2012年に建てられました。

空軍飛行機に関わった人達を銅像と、壁に慰霊の言葉が彫られています。

この慰霊碑は、基本的にイギリス空軍のための慰霊碑ですが、

壁にこんな言葉が彫られています。

{This Memorial also commemorates those of all nations who lost their lives in the bombing of 1939-1945 }

訳「この記念碑は、1939年〜1945年にかけての爆撃で命を落とした全ての国の人々を追悼するものでもあります」

世界中の人達が追悼されるように!

慰霊碑は大きな街だけでなく身近なところにも多数存在しています。

これはロンドンから少し南に行ったKingstonという街にある慰霊碑。

第一次大戦の期間の下に第二次大戦の期間が付け加えられています。

街に一つは慰霊碑があるんじゃないかってくらいあるので、

イギリスにいる方が戦争を今でも身近に感じなと思います。

戦争を考えるきっかけに、探してみるのも良いかと思います。

Lest me forget

英語に「Lest me forget!!」という言葉があります。

キリスト教の詩にある言葉だそうですが、

よく慰霊碑とかに掲げられている言葉です。

第一次、第二次大戦の痛みを絶対に忘れてはいけないし、

経験していない私達は学んで、痛みを知っていかないといけないですね。

さいごに。

渡英して、国によって戦争の立場が違いがあることを実感しました。

私自身は戦争を経験していないですが、

今現在戦争をしている地域出身の友人達が出来て、

戦争を身近に感じる機会が増えました。

78年前に戦っていたイギリスと日本ですが、

今は一緒に笑い、時を共に出来ていることも奇跡と思って大切にしないといけないし、

違う国に移住する人にとって、移住先の国での立場を理解しておくのって、

すごく大切なことなんじゃないかなって思います。

どんな立場でも皆が思うのは一つ。戦争はいけないこと。

戦争の痛みを忘れず、平和を祈っていきたいなと思います。

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