【観光情報019】🇬🇧英語辞典を作った文豪の家(Dr Johnson’s House)

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私にとって、日本で国語の辞典や教科書と言えば、金田一京助さん金田一春彦さん親子のイメージなんですが、イギリスでも同じように英語事典と言えばって人がいるんです。

サミュエル・ジョンソン博士

そんな博士が、英語辞典を書いた時に住んでいた家が復元されて残っているんです。

しかも、イギリスの重要建造物になっていて守られてるってことで、博士の家を見てきました。

どんなところ?

サミュエル・ジョンソンってどんな人?

まずは、サミュエル・ジョンソン(1709年〜1784年)ってどんな人か知らない人多いですよね。

サミュエル・ジョンソンは1709年にスタッフォードシャーのリッチフィールドで生まれました。書店の息子である彼は、18世紀の最も偉大な文学者の一人になり、最も有名なのは英語辞典(1755年)なんです。

18世紀のイギリスにおいて「文壇の大御所」と呼ばれていて、親しみを込めて「ジョンソン博士(ドクター・ジョンソン)」と称される。その有名な警句から、しばしば「典型的なイギリス人」と呼ばれる。主著に『英語辞典』、『詩人列伝』、『シェイクスピア全集』(校訂・注釈)などがあります。参考:Wikipedia

歴史&概要は?

17世紀の末にウール商人であるリチャード・ゴフがこの家を建てて、博士は1748年から1759年まで、家賃30ポンドを払ってこの家に住んでおり、ここで有名な『英語辞典』を編纂しました。再開発を幾度としているシティーオブロンドンに17世紀に建設された家が残っているのは稀なんです。

19世紀にはホテル、印刷所、倉庫などとして使われていましたが、1911年に新聞業界の大物で政治家だったセシル・ハームズワースがこの家を買い上げました。

ハームズワースは後に「1911年4月にこの家を買った時は、見たところ不潔と腐食そのものといった感じだった。(中略)ロンドン全体を探しても、これより絶望的に荒れ果てた住宅があったかどうか疑わしいくらいだ」と述べています。

ハームズワースは建築家であるアルフレッド・バーの監督のもとで家を修復し、1914年に一般公開にこぎつけて、今でも公開されています。英語辞典を作った博士が住んでいたっていうのももちろんですが、再開発も多々起こっている都会のシティオブロンドンに17世紀の家が残っているということも凄いことなんです。

どこにあるの?

最寄りの駅はないので、バスで行くか〜車ですね。

名前:Dr Johnson’s House
住所:17 Gough Square, London EC4A 3DE
URL:http://www.drjohnsonshouse.org/
行き方:🚇Chancery Lane駅から徒歩7分
    🚊Farringdon駅から徒歩12分、City Thameslink駅から徒歩7分

営業時間&入場料は?

営業時間

営業は、火曜日から土曜日。

営業時間は、11am – 5pm (last entry 4.30pm)

日にちや時間によって、ガイドツアーがあったりイベントがあるので、行く前にチェックすることをオススメします。

入場料

Adult(17歳以上):£10.00
Students(学生証持参):£9.00
Child(5歳以上、16歳以下):£5.00
5歳未満は無料
その他、割引はサイトで要チェック!

予約方法は?

予約の必要はありませんが、予約もできます。

URL:https://dr-johnsons-house.arttickets.org.uk

家に到着して、ドアベルを鳴らすと係りの人が出てきてくれるそうです。

私は、Open Houseというイベントで行ったのでドアが開いていましたが、普段はしまっているみたいです。ドアが閉まっているからといって閉館中って訳じゃないので、ベルを鳴らしましょう!

行った感想

秘密の扉

ファーストフロアに上がると、広い居間が広がっているんですが、ここには秘密があるんです。昔は、夕飯時に男女で部屋を分けて食べていたようで、わかりやすいように片方には博士の男性の友人たちの肖像画、もう片方には女性の肖像画が飾られていました。

夕飯時に分けることができるように、真ん中にある階段には動く扉が設置されていました。この扉を動かすと真ん中に階段の踊り場になって、左右で二つの独立した部屋になるようになっていて、冬は暖かさを保つことができるようになっていたそうです。

今の家であっても、こんな暖房とかをちゃんと考えながら広い部屋も確保するように作られる。しかも、開けている状態の時にも、普通に使えるようになっている扉を作ってたって凄いですよね。

博士の机

この家は賃貸ですし、イギリスの家はほとんどが家具付きで賃貸に出すので博士本人の物はあまりないのですが、この椅子と机は友人から博士に送られたものだそうです。

文豪と言われていたし、大きな机を使っていたのかなって思ったら、全然そんなことなくて小さな机と椅子だったみたい。

机のある部屋は、ライブラリーで壁の本棚には本がびっしり。ジョンソン博士が作った辞典や、本人に関して別の方が書かれた本なんかが置いてあるのですが、日本語の本も置いてありました。

博士にもっと興味を持った方は、置いてある日本語の本を買ってみるのも面白いかもしれませんね。

辞典の検索体験

9年かけた英語辞典は42000語以上の言葉を載せているのですごく大きい本ですね。引用文などは、シェークスピアの一文を使っていたり、博士のユーモアがあったりするので本としても興味深い一冊なんだそうです。

この写真ので実は半分。もう一冊後半があるんですよ。レプリカも展示されていて私達も当時の辞典を触ることができます。

お皿の中にある単語を辞典で実際に引いてみるってことをすると、いろんな言葉が書いてあって、こんな単語あるんだぁ〜って思って家に帰って自分の辞典で引いてみるとなかったりすることもあるので面白いです。

当時使っていただろう羽根ペンを実際に使える場所も。

前に使った人のメモ用紙がそのまま残っていて、日本語もあって面白い。

実際に使ってみると、羽根によって文字の太さが変わっていたりして羽の切り方で全然変わったのかな〜って昔の人の筆記具を使ってみる機会なんてないので面白い経験でした。

家の前の猫

最後に家の前にある可愛い銅像を見てほしい。

この猫は、ジョンソン博士の愛猫なんですって。

牡蠣が大好きだったことから、博士は毎日牡蠣を買いに行っていたっていう話があるくらい。なので、猫の隣には貝柄とともに銅像が作られています。

なんと、wikipediaまである猫なんです。名前はHODGEっていいます。

特別な日には、リボンをつけて着飾っていたりするみたいなので、ぜひ、見つけてみてください。牡蠣の横にコインを置くと幸運があるって言われていたりするので、やってみてください。

サミュエルジョンソンの銅像

王立裁判所の前にジョンソン博士の銅像があるのをご存知ですか?

裁判所の前にあるSt, Clement Danes Churchの後ろにあるんです。

これは辞典の上に立っている博士の銅像で1910年に建てられましするので、家の中に飾ってあった絵が土台の左右にブロンズレリーフとして描かれていたりするので、見学前に銅像を見て、家で絵を探してみるのも面白いなって思います。

さいごに。

ジョンソン博士を知りたくて行ったのですが、それよりも18世紀の勉強の仕方や筆記具を体験できて興味深いので昔の生活を体験するのが楽しい家。

昔の生活を体験するってことで、この家に行ってみるのも面白いと思います。

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