【🇬🇧日常】フードバンクへ寄付の仕方ってどうしたらよいの?

ボランティア

もう半年以上フードバンクに関わってる。

たまに聞かれるのが〜どんなもの配ってるの?と聞かれるので書いてみました。

※あくまでも私がみたフードバンクの寄付方法を元に書いてます。

フードバンクの寄付の流れ仕組み

色んな場所から色んな方法で寄付されていているので、ここでは、私が関わっている団体で個人の寄付についてに絞って書いていきます。

フードバンクでは、一般的に、個人・企業・政府・団体・教会や学校、色んな所から寄付された物を必要な方へ配っています。

個人の方が寄付してくれる場合の流れはこんな感じです。

  1. 個人の方が、お店や教会等の寄付ボックスに食品を置く。
  2. お店や企業のボックスの中身を回収させて頂き、倉庫で仕分けをする。
  3. 各配布会場へ配布当日に運搬して、会場にて必要な方へ配布する。

こんな感じで寄付が必要としている人へ渡っています。

実際どんなもの配ってるの?

配っているものに関しては、こちらの投稿をご覧ください。

フードバンクに参加しているスーパーに行くとショッピングリストといって、寄付が少なくて寄付してもらいたい物リストがあったりするので確認してみてください。

West Ealing のWaitroseで撮影
シェーパーズブッシュのショッピングセンターで撮影

寄付してみよう!

スーパーマーケットなどの個人店で寄付

フードバンクに協力しているスーパーマーケットには、回収ボックスがレジの後にあります。

  1. お店で寄付できそうなものを選ぶ。
  2. レジでお会計を行う。
  3. レジの後にある[Donation Point]に買った物を置く。

Donation Pointは、こんな感じであります。

特定のスーパーマーケットになってしまいますが、寄付するものが入った袋がレジ前に置いてあったりします。こんな感じで置いてあったり、陳列棚に置いてあったりします。

この場合は〜

  1. 袋に書いてある値段で寄付できる値段のものを手に取る。
  2. レジで会計を行う。袋に書いてある値段で決済する。
  3. 袋をレジの後にある[Donation Point]に買った物を置く。

今は、特定のMorrisonsとTESCOに袋入りを導入している店舗があります。

また、ローカルのカフェに行くと寄付ボックスを置いてあったりするので、その場合は、ショップで買ってきてボックスに置いてください。入れて良いかわからない場合や、どんなものが求められているのかはローカルで違ったりするので、カフェスタッフに声かけて頂いても良いかもです。

ウィンザーにあるファームショップのカフェに置いてありました。

フードバンクの会場、倉庫で寄付

各フードバンクでは活動場所と活動日&時間が書かれています。

直接、営業している時間に来て渡して頂いても構いません。

フードバンクの配る会場は、短時間しか空いていなかったりするので、

行く前に時間を確認してから行ってみてください。

私が関わっている団体はUK全域に会場を持っています。

フードバンクの会場はこのサイトで確認ができます。

Find a food bank | Trussell
Ending hunger together

教会で寄付

教会にある大きな箱って何か知ってますか?

ドネーションボックスのイメージ

必ずって言っていいほど置いてあるんです。

これが私たちの原点かも。家庭からの寄付される食材や洋服などを入れてもらう物だったそうです。

もう数百年前のものとかもあったりします。

って、現代は教会で寄付を募っているところがあります。

教会に行って、ポスターを見つけたり、シスターに聞いてみたりしてみて下さい。

その他寄付方法

物を寄付する以外にも寄付する方法があります。

労働で寄付

私がしているのがこれです。

私は「私自身が労働すること」を寄付しています。

フードバンクと言っても、配達する人、仕分ける人、会場運営する人、配る人、色んな人が関わっています。それらの人達は、ほとんどがボランティアの人なんです。

気になる団体のサイトで募集しているので、連絡してみると基本的には一度テストとして体験会に参加できて、その後に団体に関わるかを決めることができます。

基本的には、参加したいと思ったら参加できますが、その際は2人の大人の推薦が必要になる団体がほとんどだと思います。推薦者の連絡先を教えると人物の確認がされて団体がOKを出すと、その後も参加することができるようになります。

イギリスでの貴重な経験として参加してみるのもオススメですよ。

お金を寄付

各ボランティア団体にはサイトがあったりして、お金を直接寄付する方法も掲載されていたりします。

実は〜フードバンクって移動で使用するトレイ、移動の車&燃料費、大きな物が寄付された時に小分けにする袋や、寄付するものを入れるショッピングバックなどなど、色んなことにお金が掛かります。

小物に関しては、会場にいるボランティアの寄付で賄われたりするんです。

何をするにも、お金がかかりますよね。こういう寄付も大切で貴重なんですよね。

SNS&口コミで支援することで寄付

こういう活動をもっといろんなところに知って欲しいんです。

地方紙に載せてもらったり、ポスターを貼れたりする団体もありますが、大小さまざまな団体があるので、街で見つけたら、近所でこう言う団体があったよ〜と宣伝してくれるのも一つの寄付活動ですね。

こういう活動は、お金や物のように見える物ではないですが、とても重要なこと。

これも「伝えてくれた方々の時間」が寄付されたと考えてもいいのかなって思います。

ぜひ〜自分の住んでいる地域のボランティアについて、地域で広めて頂けると有り難いです。

 

注意点(こんなものを寄付して欲しい)

本当に本当に何であっても寄付して頂けるものは嬉しいんです。

これが大前提なのですが、困窮している人にとっても、ボランティアにとっても、寄付してくれる方にとっても良い寄付をしてもらいたいですね。寄付されてきたもの達を最大限有効的に必要な人へ渡したいので。フードバンクって一人に特別に渡すではなく、一度にたくさんの方へ渡す活動をしています。できるだけ多くの人を助けたいということを思って頑張っています。そんな中で、有難いんだけど寄付されると困っちゃうものもあるのが現状なんです。なので、こういうものが良いなって観点で書きます。

成分、味や香りがある程度、想像できるモノ

初めて貰いに来る人もいたり、宗教上や、病気の食制限、アレルギー持ち、ベジタリアン、ヴィーガンなど食べ物に制限がある方がきたりします。貰うものが自分に合っているか、想像できるものを配布してあげることが大切になってきます。絵で中身が想像つく物だったり、缶や箱のものは表面に成分がちゃんと書かれているものが好まれます。

中身が分からないものが来ると、ボランティアの中でどう説明してら良いかとか打ち合わせをして、ある程度想像がつくように説明をしたりします。しかし〜物によってはたくさんいるボランティアでも誰も成分が分からないってものがあったりするんです。そうすると、味が説明できないので選ばれずに残ってしまうということがあります。

また、さまざまな種類があるお菓子や紅茶も同様です。例えば、写真のRelaxティーとか、ボルケーノティーとか、変わったフレーバーの紅茶よりも、普通のEnglishBreakfast Teaの方がどんなものか想像つくので選んでもらいやすいんです。もちろん、飲んだことある人や試してみたいって方は持っていきます。

複数の国や民族で食べられているモノ

多民族が住むロンドンですが、色んな人が来る=満遍なく色んな国の人がくるという訳ではないので、ある程度、西洋文化において万人受けするものだったり、配布している地域への配慮が必要です。

これが一番寄付する側とされる側で不一致が起きやすいことですよね。

自分の中で、周りも普通にみんな食べる物だし寄付しようが普通の考えだと思います。

しかし〜ロンドンには、色んな国出身・民族出身の方が貰いにきますが、やはりある特定の国や民族でしか食べないものっていうのは、ピンポイントでその国の人が来ない限り配布が難しい場合があります。配布地域によるもの配布する地域によっても地域性があり、私が関わっている地域は二つでインド地域の人が多い場所と、中東系やヨーロッパの人が多い地域があり、その二つで欲しいものも若干異なってたりします。

顕著なのがお米。たまに日本のお米(Short Grain Rice)が寄付されて来ますが、前者ではBasmati Riceという種類が人気で、後者ではLong Grain Riceという種類が人気なんです。どちらもLong Grainといって粒が長いお米が主流なんです。Short Grain Riceの地域の人が少ないため、どちらの地域も日本のお米は持って行く人が少ないというのが現状だったりするのです。また、日本の物を例にすると、蕎麦。蕎麦を麺で食べるのは日本だけっぽいです。フランスだと蕎麦粉のクレープとかありますが、パスタとして食べることはないみたいで、蕎麦を知っている人は少ないんです。

逆に、以前で紹介した配布しているものの中で「Baked Beans」とか「Red Kidney Beans」を日本で配ろうとしても、中身が理解されず敬遠されてしまうかも。

そういう不一致が起きないため、不安な場合は、上に書いたようなスーパーに書いてあるショッピングリストを参考にして頂けると良いかなと思います。

 

英語でも説明が書かれているモノ

イギリスでのフードバンクで共通言語は英語。中身が分かるものを寄付して欲しいです。

色んな国で食べられているものでも困ることがあります。それは、言語の壁。

パッケージが英語以外の言葉で書いてて、ボランティアでも中身が何かが分からないってことなんです。人気なものとして「ツナ缶」があります。万人に欲しがられる物なのですが、イタリア語のみで書いたパッケージの高級なツナが届いたことがありました。ボランティアにイタリア人が居なかったので、スマホで調べてイタリア産なのが分かったくらい。

いざ配布時にたくさんあるうちの一つとなると、貰いに来る側が選ぶときにツナであることが認識して貰えず敬遠されてしまったことがあります。最終的に数が少なくなった時にイタリアの良いものみたいだよ〜って説明して持って行ってもらったことがあります。

普通の大きさの物(トラベル品、お得用の大きなサイズではないもの)

家で使えて、渡しやすいサイズ感が好まれます。

たくさんの人が貰いに来るため、大きなものを一人に渡すことはフェアじゃないですよね。

ってことで、小分けにしたりしてあげないといけない手間がかかったり。結構、ボランティア側にも小分けにする負担になったりするので、大袋で中も袋で分かれているものは良いですが、お米10kgの袋とかは困っちゃうんです。小分けにするための袋は、フードバンクにかかってくる経費になるため結構大変なんです。現状は、フードバンクボランティアが寄付している状況の場所もあります。

また、基本的に家で使うものをお渡しするのです。家でトラベル用の小さいのをもらってもすぐになくなってしまいますし、ゴミが増えるだけ。トラベルでホテルでもらったものを寄付されることもあるのですが、あげる側ももらう側もちょっと敬遠してしまう大きさですね。

ってことで、普通サイズとしてスーパーで売っているサイズのが一番良いです。

特別な器具を必要としないもの

レトルト商品は、注ぐだけ、温めるだけ。基本は他に特別な器具を必要としない簡単に使えるものが好まれます。

たまにコーヒーの専用機械に入れて使うポーションが届きますが、一般に普及しているとは言え、機械を持っている人が多いとは限られますよね。(我が家にもありません)

また、ドリップ用のコーヒーの挽いた粉や豆も同様で、器具がないと飲めないですよね。ってことで、紅茶もコーヒー豆もパックになっていて、お湯を注ぐだけで飲めるとか、混ぜるだけで飲めるインスタントが好まれます。

これは、常温で保存できるレディーミール(日本でいうレトルト食品)でも同様なんです。

温めて食べるものは、お湯を注ぐだけで良いか〜鍋に入れて温めることができるものばかり。

日本では電子レンジが家にあるのは普通のことですが、イギリスは普通の家にないのが普通で、温めはオーブンかコンロ、鍋に入れて温めるが基本なんです。でもオーブンは電気代が高い。困窮している人に、余計にお金がかかるようなものを渡すのは避けたいところ。温め方法が限られるものは、温めに必要なものを持っているか確認してから渡したりします。電子レンジ用のは断られることが多いです。

 

ちょっとした配慮で寄付した側も、寄付を渡す側も、寄付された側も気持ちよくフードバンクをやっていけると嬉しいですね。判断も難しいと思うので、イギリス内では上で紹介したものを寄付してもらったり、寄付したい団体に問い合わせて頂くと良いかなと思います。

 

こんなものは困ります。配布に回せない場合も。

寄付して頂けるのは有難いんだけど〜残念ながらフードバンクで来る人に渡すことが出来ないものもあります。

たまにスーパーのボックスに入ってて、あぁ〜ってなるんです。

冷凍食品や生鮮食料品

冷凍食品はスーパーで置かれて、回収までに解凍されてしまってますし、倉庫に冷凍庫がない関係で破棄になります。要冷蔵の商品や野菜も配っているのですが、お店や業者から寄付していただいている感じです。

また、こんな事情もあるんです。ここが大切。寄付を受け取りに来る方は、家に冷凍庫・冷蔵庫が無い方も多々いますし、センターによってはホームレスの方に渡します。当然、常温でしか保存ができないんです。なので、常温保存可能で日持ちすることが大切なんです。これが要因で、牛乳も常温保存が出来るものですし、缶詰や乾物の配布が主な配布物となっています。

賞味期限が近いもの

賞味期限が短いものも同様で、寄付されたものを回収して寄付をもらいに来る方へ渡せるまでに時間がかかります。その間に賞味期限が切れてしまうと、破棄せざる負えないものもあります。スナック菓子とか期限が切れても食べられるでしょう〜っていうものは、少し期限が過ぎたくらいだったら、持って行く人にリスクを伝えてから配布したりします。

出来る限り、期限内のものを渡したいのが渡す人の気持ちですよね。基本的には回収されてから1〜3週間くらいで寄付を必要な人に渡せるので、そのくらい以上の賞味期限のものをお願いしたいです。

 

寄付する側としても、使われなかったらもったいないですし、渡す側も、せっかく善意で寄付して頂いたのに渡せないなんて悲しいですし、そういうことが起きない様にしたいですよね。

さいごに。

燃料費の高騰等で普通に暮らしていけてる人も、他の人を助ける余裕がある方が少なくなっているんだろうなぁ〜と。実はぁ〜寄付も少なくなっているのが現状なんです。

スーパーマーケットなどの企業が協賛してくれてなんとか色んな物を配布できているのが現状。

なのにも関わらず、生活が大変な人は増える一方。。。

もし、余裕のある方がいらっしゃいましたら、寄付&支援をお願いします。

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