【豆知識027】🇬🇧イギリスの救急時対応!合言葉を覚えて備えよう。

イギリス生活

最近、いろんな地域で治安が悪くなったりしてて、

いつ何時、事故等に巻き込まれるかもしれない。

救急で使用するAEDの使用方法講習会があって行って、

救急について色々聞いてきたのでシェアします。

あくまでも専門家ではないので、一般知識としての情報ですが。

 

イギリスの救急時の合言葉

日本でも地震があった時の『お す し』とか、

合言葉がありますよね。

イギリスにもあるみたいです。

DoctoR s A B C

St John Ambulanceの解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=ea1RJUOiNfQ&list=PLvd0isBh6beQyNsOGQvs9EG_4HGBGr7us

これは、事故に遭ったりした時の対応手順についての合言葉です。

読み方はドクターズABCで、書くとないのですがsが入ります。

D : DANGER (周囲の危険確認、安全確保)

救助では救助対象者を見るばっかりに自分の危険に気づかない場合がある。救助対象者が道路の真ん中にいたりして、その場にいたら自分も轢かれてしまう可能性がある場合は、危険な場所から避ける。移動できるようだったら救助対象者も移動させる。

R : RESPONSE (意識の確認)

救助対象者に声をかけて、応答があるかどうかを確認する。

S : SHOUT FOR HELP (周りに応援を求める)

自分だけでは作業ができない場合もあるので、周りの人に応援を求める。

A : AIRWAY(気道を確保する)

顔の顎をあげて、呼吸する道の確保を行う。寝てしまっていると、呼吸が難しい場合がある。

B : BREATHING(息しているかの確認)

息をしているかどうかを確認する。救急を呼ぶ場合に初めに救助対象者が息をしているかどうかは聞かれるので答えられるようにする。

C : CIRCULATION or CALL(緊急コール、応急処置)

イギリスの救急の番号は『999』これは、警察も救急も同じです。

救助応援がいたら、一人は電話をする。

その他の人は、息をしていなかった場合に心臓マッサージを行ったり緊急処置をする。

 

車に応急処置用のキット(First Aid Kit)を置いておくと便利です。

我が家も車載用のを一つ入れています。

First Aid Kit

※商品イメージです。

日本の方はこちら

 イギリスの方はこちら

2023/12/8更新

其々違う形のFirst Aid Kitです。色々見て買ってみてください。

救急『999』に掛け方

イギリスの緊急電話は全て『999』です。

なお、EU圏は『112』でイギリスでも使えるので、

どちらでも大丈夫らしいです。

どう電話したら良いか、日本語でもどうしようってなる時。

いつもお世話になっているロンドン医療センターに掛け方の紙があり、

写真に撮ってスマホにずっと保存しています。

焦る時なので、やり方をコピーされたりしておいて緊急時はこれを見るって決めていると、

冷静に対処できるのではないでしょうか。

それによると〜

オペレーター
オペレーター

Emergency. Which service do you require?

(Ambulance(救急) or Police(警察)どちらが必要か聞かれる)

自分
自分

Ambulance!

オペレーター
オペレーター

I’ll put you through.

(救急部隊に電話が繋がれる)

~~~ そのままの人、もしくはAmbulanceの部門の担当者に変更される。 ~~~

オペレーター
オペレーター

Ambulance! How can I help you?

(どうされましたか?状況を教えて下さい)

自分
自分

My(husband / wife / son etc.) is …….

(目の前の救助対象者の状況を伝える。息をしているかどうかが一番大切)

※生命を脅かすような症状は、緊急であることがわかってもらえるようにはっきりと伝える。

※かかりつけ医がいるかどうか、連れて行ってほしい病院があったら伝える。

オペレーター
オペレーター

What is your address and postcode?

(あなたのいる場所を教えて下さい。)

自分
自分

Postcode is …..

(現場の住所を伝える。)

オペレーター
オペレーター

What is your telephone number?

(電話をかけているあなたの電話番号は何番ですか?)

自分
自分

My number is …..

(電話番号を伝える。)

オペレーター
オペレーター

Can I have the patient name, age, and sex?

(患者の名前、年齢、性別を教えて下さい)

自分
自分

He/She is …..

名前等の情報を伝える。ここは冷静に、名前のスペルを出来るだけ正しく伝える。

オペレーター
オペレーター

Can I have your name?

(電話をかけているあなたの名前を教えて下さい)

自分
自分

My name is …..

(自分の名前を伝える)

オペレーター
オペレーター

All right. We’ll be there shortly.

これで電話が切れたら救急車を待つ。

もし、アドバイスが欲しかったりしたら、

そのままアドバイス等を聞くこともできるみたいです。

 

状況を伝えるための用語集

英語ではっきり状況を伝える必要があるので、

ロンドン医療センターの紙に書いてあった言葉を紹介します。

この辺の緊急度が高そうな単語はメモしておくことをオススメします。

英語が不慣れな人にはすぐに出てこない単語達なので。

Difficulty breathing息切れ
No breathing呼吸していない
Convulsion痙攣
Faint失神
Confusion錯乱状態
Drowsy傾眠状態
Pale蒼白
Cyanosisチアノーゼ
Unconscious意識がない
No pulse脈がない。脈が触れない。

 

心臓マッサージ&AEDについて

ここからは講習でのこと。

講習では、息をしていなかったら心臓マッサージとAEDを交互にやって救急車を待って下さいと言われました。

心臓マッサージを行う。

心臓マッサージは2分間、胸の真ん中を両手の掌を合わせて勢いよく押すのが基本らしい。

実際にやったら、すごい力が必要!

肋骨が折れても大丈夫?怖いよ〜って聞いたら、救急のスタッフに言われました。

骨が折れるのを恐れて弱い力でやったら、心臓が動かないので死んでしまう。
骨は折れても治せるけど、命は失うと治せないよ。

ん〜ずしんとくる言葉。

まずは2分やりなさいって。

日本では10回押したら、口から息を入れてと指示されましたが、

Covidもあり感染の恐れから今はやらないそうです。

AEDを使おう。

AED : Automated External Defibrillator (自動体外式除細動器)

※詳しいAEDの解説はこちら(オムロン)

余談ですが、講習では、AEDとは言わず、Defibrillatorと言っていたので、

イギリスではDefibrillatorと言った方が通じるのかもしれません。

心臓が痙攣してちゃんと動かない状態の時に、電気ショックをかけて正常な動きに戻す役割をしているそうですが、AEDは優秀でパットを体につけることで心臓の具合を判断して電気ショックをかけるかどうかを判断してくれるそうです。

私たちは、電気ショックをONにするかどうかを判断する必要はなくて、AEDが動作させろと言われたら、スイッチを押せばいいだけ。

イギリスのAEDって英語だし説明わからないよ〜って思ったけど、取り越し苦労。。。全て絵で書いてあって、

その絵に沿って操作するだけ。

他のタイプも見せてもらいましたが、説明は全部、絵が基本。

ただ〜アナウンスが流れるのですが、もちろん英語😅

って思ったら、それも大丈夫。

押さないといけないボタンは押さないといけないタイミングで光るのが多いらしいです。

光ったら、押すって覚えておいたら大丈夫。

押したら、少し離れて下さい。

電気ショックをかけたら、脈が正常になりそうと判断されたら動きますが、

電気ショックが意味がないと判断したら何も起きないそうです。

AEDを動作させた後、息を吹き返さない場合は心臓マッサージをするを繰り返せと言われました。

 

AEDってどこにある?

日本でもいろんなところにあるAEDですが、

イギリスでもいろんなところに設置されています。

田舎になると、使わなくなった赤い電話ボックスが

AED用のボックスになっていたりします。

駅、ビル、教会にも設置してあるところが多くなってきています。

私がチャリティーで通っている教会にも入り口に設置されました。

 

AEDがあるロッカーとかに鍵がかかっている場合があります。

建物内だったら、お店の人とかが知ってると思いますが、

電話ボックス等の外にあるAEDの時はどうしたら?ってなりますよね。

大丈夫。999にAEDを出したいことを伝えて下さい。

基本的にはナンバーキーになっていて救急が管理しているそうです。

番号を教えてくれるので、開けて使って下さい。

 

緊急への準備アドバイス

情報の備え

医療情報を英語でメモしておきましょう。

・GP(登録している家庭医)
・NHS番号
・アレルギー情報:何にアレルギーか、症状はどうか(全て英語で書いておきましょう)
・緊急連絡先(家族の連絡先)
・自分の入っている保険情報

緊急時は専門用語とか出てこないですし、

NHSの番号もカード等があるわけではないので、

自分でメモしておく必要があります。

全て英語で記載しておくことが重要。

自分が怪我した時は、これを見せたら私の情報全部よってくらいにしておくと良いと思います。

薬のアレルギーについて

私は、薬のアレルギーがあるので、

英語で薬の名前とアレルギーの症状についてスマホにメモしてあって、

病院に行くたびにそれを見せています。

薬名って日本語名がカタカナだったんです。

英語でも共通だと思ったら全然違って通じず、

調べてもらって、英語名が違うと言うのがわかりました。

カタカナだからと言って、英語でも通じるとは限らないですね。

一度、GP等に連絡してイギリスでの名前を調べておきましょう。

 

さいごに。

こう言う緊急事態って、予想して起こるものじゃないので、

冷静に対応って出来る気がしないけど、

できるだけ知識を得て多くこと、対応できる準備をしておくこと大切ですね。

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